月別アーカイブ: 2017年10月

書評 人が育つ会社をつくる ーキャリア創造のマネジメントー

本書は企業で人が育ちにくくなっている状況を、調査や研究会での議論ででた結果を用いて分析したあと、どうすれば若手社員が成長するのか、また、多様な成長パターンの提案などをしたものである。 人が育ちにくくなった理由として、成果主義の導入や人員削減をあげる人は多い。しかしこの問題はそんなに単純ではない。組織の上下関係が流動化してきたことや、非正規社員の増加などにより、日本が得意としてきた「縦序列の指導伝承型OJT」が機能しなくなったからだと筆者は述べている。今後はキャリア自律の風土を基礎として新たな人材育成のための仕組みを作っていく必要がある。 専門用語が多くでてきて、人材育成に関する基礎知識があまりないためか内容を理解するのが難しく感じた。現状把握と解決策が具体的に述べられていて、よりこの分野に関心が持てる一冊であった。 人が育つ会社をつくるーキャリア創造のマネジメントー       高橋俊介   日本経済新聞出版社2012年      

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書評 イオンの底力「変化し続ける力の秘密」

イオンの経営方針を説明しながら、これまでの成功について書かれている本である。イオンは新規のモールを作る際に、世界をにらんだグローバル経営と、地域をよく知るベストローカルの二面性を追求する「グローカル」ということを目指している。2010年3月に千葉県銚子市にオープンした「イオン銚子ショッピングセンター」を例に挙げていて、イオンは出店の際に銚子市と提携協定を結んだ。多くの市民が足を運ぶショッピングモールに行政サービスの窓口「銚子しおさいプラザ」を設けた。また、電子マネーWAONの地域限定版を発行し、利用額の一部を銚子市に寄付する取り組みもしている。今後の人口減少の予想が県内トップで、大型商業施設の出店が危ぶまれていたが、地域に溶け込んで住民の支持を得て持続的に事業を継続することを目指して出店したという。こうした取り組みを日本に限らず中国など海外でも目指すことが、更なる発展へ繋がるという。 郊外ショッピングモールは地域の生活インフラ、雇用、税収などで地域に貢献することができるが、小規模商業者への影響や交通渋滞など忘れてはいけない課題があることを改めて学びました。

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FinTech入門〜テクノロジーが推進する「ユーザー第一主義」の金融革命〜

API・PFM・ブロックチェーン…様々な専門用語が一般誌を飾るようになった昨今、それがなにを意味し金融革命の一端とされているかを解説した入門書。3部構成の本書では第1部にFinTechの基礎概念の説明、第2部ではFintechをそれぞれの業界に分類し、業界ごとにFintechがどのような変化をもたらすのか、代表的なサービスを例に挙げ、第3部においてそれらを用いた未来の金融を推測している。今のFinTechをFinTech2.0と題しこの背景にはコストの低下、スマートフォンの普及、そしてユーザーの変化があると述べる。金融がブラックボックス化されていたのは過去の話でありスタートアップが前進させるFintechによって「アンバンドル化」が進んでいるのが金融の現状である。「所有」から「共有」の時代へと進む現代において、お金以外で価値の交換が可能となる未来への架け橋になること、Fintechという言葉が消える日が来ることを目指して技術はより進歩していく。 前述の通り「The・入門書」との印象を受けた。これからFintechを学びたい人に向けた具体的でわかりやすく背景や実例を解説した本であった。著者がマネーフォワードCEO・辻 庸介氏ということもありマネーフォワードの宣伝本かと最初は思ったが、多方面の企業が紹介され業界の分類が的確になされていた。独学でFintechを研究する私が今回得られたことは、分類された業界内でトップに君臨する企業名とその企業の背景に関することに限られてしまったため若干の物足りなさを感じたが、この先論文を作成するにあたっての土台としては十分な基礎的知識の盛り込まれた1冊であったので参考図書として常備しておきたい。 FinTech入門〜テクノロジーが推進する「ユーザー第一主義」の金融革命〜 辻 庸介・瀧 俊雄 2016年 日経BP社

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書評 アマゾンと物流大戦争

本書は、Amazonが成長した理由をロジスティクス(物流合理化手段)という観点から論じたものである。 Amazonがなぜ書店から始まったのかという着眼点をきっかけに、物流の見地から概略を説明している。また楽天が没落した理由をロジスティクスの側面から解説した。筆者曰く、ネット通販には、総合ネット通販とモール型ネット通販がある。Amazonは総合ネット通販で楽天はモール型ネット通販である。総合ネット通販は、入荷から出荷までを自社で行う。モール型はネット通販会社の集合体であり、メリットは各店舗が物流機能を担うため物流センターへの投資が必要なく、立ち上げのスピードを速くすることができることである。デメリットは物流品質のバラツキ、規模の経済が生じない点、客にとって利便性が悪い点(配送料がそれぞれかかるなど)が挙げられる。Amazonは優れたロジスティクスを構築することにより削減された物流コストをマーケティングにではなく物流へのさらなる投資と商品の価格削減のための施策につぎ込んでいる。 楽天はロジスティクスを短期的なコストだと考え、Amazonは長期で構築する投資だと考えたところに決定的な違いが現れたのだと感じた。具体的な数値を示した図やグラフでの説明よりも筆者の予想や勘が多いように感じたが、物流に関する本は初めてだったので読みやすかった。   アマゾンと物流大戦争  角井 亮一 2016 nhk出版新書    

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講義まとめ

朝鮮語 小テスト。前回の続き。否定形について。 会話文を使って反復。 非営利組織経営論 理事会のマネジメント 理事会にもマネジメントが必要な理由と内容を学ぶ。理事会の役割 管理会計 前回の復習として内部取引についての質問への回答解説。事業部制組織の評価。ラーメン屋の事例を用いてROCEについて学びました。 ・コンピュータネットワークの役割 ①資源の共有→ハードウェア機器の共 有、ファイル共有 ②情報交換の円滑化→電子メール、SNSなど ③負荷の分散 ④信頼性の向上・リスクの分散 ・コンピュータネットワークの発展の推移 基礎統計 前回のポアソン分布の続き。正規分布についての説明解説。正規分布表の使い方。 中小企業論 事業機会不足型と非事業機会充足型の事業形態の開業形態の比較(開業前の事業経験の有無・開業時の年齢etc) システム管理論 前回課題の解説。 ・プロジェクト管理。 プロジェクトの工程を管理する。各工程の実行順序、各工程の実行順序を明確にする。各作業の相互依存関係をネットワーク図にする。各工程の所要時間を明確にし時間短縮を図る。

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書評:学力低下は錯覚である

本書は東北学院大学で教授を務めている著者が、実際に感じた大学生の学力低下の実態と、それを引き起こした原因について統計データを用いて論じたものである。著者は学力低下の原因は果たして「ゆとり教育」にあるのかについて検証している。PISAやTIMSSなどの国際的な学力調査について比較すると、年々順位が下がっていると言われているが、実際にはには参加国が増えたためであり、順位を標準化するとあまり変化していない。それなのに大学生の学力が低下して見えるのは、少子化により大学を受験する分母が減っているのにも関わらず、大学の定員が少子化に合わせて減っていないため、定員を満たすためにハードルが下がったからであるという。だからといって著者はゆとり教育を肯定しているのではなく、個性化・自由化の教育を取り入れているフィンランドを引き合いに出し、日本の教育に合うように研究すべきだと結論づけている。 常に統計データと照らし合わせて問題を論じているので客観性と根拠がしっかりしていると感じた。データが少し古いものであったが、データ自体も調べれば手に入るものばかりなので自分で研究する際のものの見方の参考になる一冊であった。 「学力低下は錯覚である」 神永正博 著 2008年 森北出版株式会社

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書評 「ゲノム編集を問う」

ノーベル賞級の発明とされるゲノム編集は遺伝子組み換え技術よりも高い効率で遺伝子を改変することを可能にした。本書では、ゲノム編集を農業、畜産業、医療の観点から世界と日本を見比べつつ述べている。そして、各分野での遺伝子組み換え技術の規制では、ゲノム編集を規制することができないことを指摘している。それに伴い生殖医療の章では、日本でゲノム編集が生殖医療現場で利用されるのは時間の問題であると、日本が不妊治療超大国であることを理由に述べられており、ルール作りの必要性を示唆している。 遺伝子組み換え作物が嫌われる理由や先端医療が与える影響などが生命倫理以外の点からも述べられていてとても参考になった。また、ゲノム編集は素晴らしい技術であるがその反面、デザイナーベイビーや倫理的な問題が起こるためルール作りが急務であることが改めて認識できた一冊であった。    「ゲノム編集を問う」石井哲也 岩波新書 2017年7月

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講義内容まとめ

朝鮮語 小テストを実施したあと (指定市の否定形、用言の活用と語基) (形容詞ともう一つの否定形) について例文を使って学びました。 システム管理論 おにぎりを例に仕入れの数による売上期待値 需要を知ってる場合と需要を知らない場合の期待売上と原価と期待利益をグラフや表で見比べ、後半は演習としてそれらの計算をしました。 管理会計論 事業部制組織の内部振替システムと振替価格の設定基準について和菓子事業部と洋菓子事業部を例に出して説明し原価法と原価プラス法でそれぞれの貢献利益を計算しました。 基礎統計学 ポアソン分布について説明を受け計算問題を解き正規分布表の使い方について配布資料を元に解説して頂きました。 中小企業論 2000年代までのマクロ統計に見る新規開業と中小企業の実態について学び、ベンチャーファイナンスの日米比較をしました。そしてそこから新規開業に対する意識の変化について考察しました。 日本の物流と企業経営 序盤パスワードが分からず資料が手元になかったため不十分な理解になってしまいましたが日本の物流業界の抱える構造問題などについて解説していただきました。 組織行動論 冒頭で集団とチームの相違について解説。その後、4種類の異なる形態のチームを紹介し、高業績をあげるチームとはどのような特徴があるのかについて考察しました。 情報技術論 プログラミング言語の概要について。凡庸プログラミング言語について低水準言語、高水準言語などを例をあげて解説して頂きました。用途による分類というテーマで汎用プログラミング言語と第4世代言語等について学びました。

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卒論 アウトライン

<起> ソーシャルビジネスの登場 NPOやボランティア等、社会問題の解決を目的とした活動の中で、ソーシャルビジネスといった方法が登場した。ソーシャルビジネスとは社会問題をビジネスで解決する方法である。なぜソーシャルビジネスは登場したのか。その重要性とは何なのか。 <承>背景・社会情勢 人口減少と少子高齢化 日本国内の人口が減少することによって日本市場が縮小している。高度経済成長期のような国内での大量生産・大量消費が不可能になった。その結果、企業は海外に市場や労働力を求めるようになり、国内の市場や雇用が縮小、更に少子化に拍車がかかっている状態となっている。一方で、加速する少子高齢化で労働人口が減り、税収入の減少は避けられない。 モノ消費からコト消費へ 国内では大量生産・大量消費の時代を経た結果、モノを対象とした市場が飽和状態になった。そこで情報や体験といったコトを対象にした市場の開拓が始まった。 行政サービスの限界 少子高齢化による税収入の減少と手厚く社会保障を受ける年齢層の増加により、これまでの社会保障制度の継続が難しくなっている。行政サービス全体の見直しが迫られている。 社会的弱者の孤立化 老人の孤立死や幼児虐待のニュースが後を絶たない。核家族化から、本来ケアが必要な老人や子どもが適切なケアを受けられていないケースが目立っている。 <転>ケーススタディ 株式会社 いろどり 徳島県上勝町 葉っぱビジネス http://www.irodori.co.jp/ 認定NPO法人 フローレンス 訪問型病児保育事業 等 http://florence.or.jp/ 株式会社 LITALICO 障害者就労支援事業 等 http://litalico.co.jp/ <結> ソーシャルビジネスの重要性(まとめ)

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書評 元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法

著者の心理学者ジャック・シェーファーは過去に22年間FBI捜査官として活動しており、本書では捜査官時代の経験から学んだ「心を支配する」方法を、実体験を交えて書かれている。また、本書に載っている手法は最新の科学に基づいたものである。 「心を支配する」とは「好きになってもらい、信頼されること」に尽きる。著者はアメリカと敵対国のスパイを寝返らせるときにこの方法に気がつき、人に好かれる公式を作った。 近接+頻度+持続期間+強度=人物の好感度 近接とは相手との距離感、頻度とは相手との接触回数、持続期間とは一緒に過ごす時間の長さ、強度とは言葉やしぐさ、態度などで相手の望みをかなえる程度のことを指す。この公式は今の人間関係の修復にも応用可能であり、逆に距離を置きたい相手や人間関係を穏便に解消するのにも使用可能だ。実際に私は距離を置きたい人物がいたのだが、彼は講義のとき必ずすぐ隣に座ってくる。私が荷物を置いていようがおかまいなしに座ってくる。この行為を何回もやられているうちに私も徐々に心を開いていってしまった。この経験から公式に確かな効果を感じた。本書ではこの公式を土台に情報コントロール術や人の引き付け方なども記載されており、どれもビジネスにも応用可能なものなので、卒論の参考となる一冊だった。 著者 ジャック・シェーファー 元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法 2015年 大和書房

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