作成者別アーカイブ: 永冨 将人

卒論テーマ「初等、中等教育における校則の意義」

子どもたちの育つ環境は時代と共に変化しているにも関わらず、その変化を受け入れることが出来ていない形骸化した校則が多く見受けられる。児童、生徒たちが集団生活を行う上で一定のルールとしての校則は必要であると思うが、2017年に大阪府で起きた「黒染め強要問題」のような、多様性を認めず子どもたちを傷つけることがあってはならない。そこで校則の定義、作られた歴史、また時代ごとの変遷、校則によって子供の生活に与えられる影響などを調べたり、事例を基に考察したい。そして子どもにとって必要な校則とは何かを、小学校から高等学校までの校則に絞って論じていきたい。

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

書評「介護 現場からの検証」

本書はケアマネジャーである著者が、実際に介護サービスの利用者やその家族や介護従事者などの介護に関係する人へのインタビューを行い、それを元に介護現場で起きていることをまとめたものである。 著者は2006年から始まった改正介護保険制度を特に問題視している。この改正は「持続可能な介護保険制度の構築」をキャッチフレーズに、従来の枠組みを大きく変えた。改正内容としては、軽度の要介護者による生活介助サービス利用が介護保険財政を圧迫し、利用者の要介護の状態を悪化させたとして、介護予防という新しい理念を導入した。介護予防とは高齢者が要介護状態になることを予防し、自立へ向けた支援をするというものである。これが適応されるのは8段階の認定区分のうち、要支援1、要支援2と判定された人である。これらの人は要介護1〜5の人とは支援の内容が異なり、在宅サービスでは総量規制がかかり、結果として高齢者にとって複雑な制度となってしまったという。 また最終章では、現在の介護保険制度は国の権限が強まってしまっていると述べ、今後は国は財政優先の施策から脱却し、国から地方自治体へと権限を移譲させていくべきだと論じている。 介護問題について幅広く見渡すために本書を選んだ。実際に介護を受けている人や携わっている人へのインタビューが多く載っているので、介護現場の実態をイメージしやすかった。介護保険制度の見直しや、労働環境の改善など様々な問題が折り重なっていることを改めて理解した。 結城康博 著 2008年 岩波新書

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

「書評:格差をなくせば子どもの学力は伸びる」

本書は、国際学力調査でトップクラスの成績を修めるフィンランドの教育について、筆者が実際に現地の小中学校で取材した様子が記されたものである。 2003年に行われたPISA(国際学力調査)のフィンランドの成績を見ると、高得点であるとともに、他国より国内の学力格差が低いことが分かる。この結果は高学力と教育における平等が両立しているといえる。その成功の裏にはフィンランドの教育の特徴である、「平等」と「個性」にあるという。フィンランドは他のOECD諸国と比べ、社会的背景が教育に及ぼす影響が少なく、教育制度が全ての生徒に平等に機会を与えることに成功しているといえる。また、「個性」においては、一つひとつの授業が早急に答えを求めるのではなく子どもたちの思考過程を大切にする教育法に表れている。それを可能にしているのは教育の権限のほぼ全てが、国ではなく現場にあることである。教育の分権化が子どもたちの個性を伸ばす授業へと繋がっているのである。最終章では翻って、知識詰め込み型の教育が日本に根付いた歴史が記され、それを批判している。 実際の学校の授業風景を写真付きで細かく書かれていて、フィンランドの自由な教育というものがよりイメージしやすかった。ガムを噛んでウォークマンを聞いているカップルがいても、他人の妨害をせず授業を聞いているので、教師は批難しないという個人を認める教育法の許容範囲の広さには驚いたが、こういったある種のゆとりのある教育は日本も参考になるのではないかと感じた。 「格差をなくせば子どもの学力は伸びる」 福田誠治 著 2007年7月22日 亜紀書房

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

書評:学力低下は錯覚である

本書は東北学院大学で教授を務めている著者が、実際に感じた大学生の学力低下の実態と、それを引き起こした原因について統計データを用いて論じたものである。著者は学力低下の原因は果たして「ゆとり教育」にあるのかについて検証している。PISAやTIMSSなどの国際的な学力調査について比較すると、年々順位が下がっていると言われているが、実際にはには参加国が増えたためであり、順位を標準化するとあまり変化していない。それなのに大学生の学力が低下して見えるのは、少子化により大学を受験する分母が減っているのにも関わらず、大学の定員が少子化に合わせて減っていないため、定員を満たすためにハードルが下がったからであるという。だからといって著者はゆとり教育を肯定しているのではなく、個性化・自由化の教育を取り入れているフィンランドを引き合いに出し、日本の教育に合うように研究すべきだと結論づけている。 常に統計データと照らし合わせて問題を論じているので客観性と根拠がしっかりしていると感じた。データが少し古いものであったが、データ自体も調べれば手に入るものばかりなので自分で研究する際のものの見方の参考になる一冊であった。 「学力低下は錯覚である」 神永正博 著 2008年 森北出版株式会社

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

卒論テーマ

日本の教育制度の変遷とそれによる学力の推移を調べ、今後の日本の教育はどうあるべきなのかを考察したい。過去の全国学力調査やPISA調査などの結果を元にして、能力の上下が大きく見られたものを具体的に調べたり、海外の教育体制と比較して学習の仕方の改善点を見つけだしたい。また、時代とともに変化した教師という存在のあり方についても考察したい。

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

富士通、「情報銀行」実験へ

富士通は個人情報を自分で管理して運用できる「情報銀行」の実証実験を始める。登録者は自分の情報の開示範囲を指定し、情報量に応じて仮想コインや企業が発行するクーポンなどを対価としてもらえる。富士通は開示された個人情報を参加企業に提供し、より細かい販促の支援をする。イオンフィナンシャルサービスと組み、8月中旬にも実証実験を始める。 7/14 日経新聞

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

放射性セシウム吸収しにくいイネ開発

秋田県立大学の頼泰樹助教らの研究グループは、筑波大学、農業・食品産業技術総合研究機構と共同研究し、放射性セシウムを吸収しにくいイネを開発したと発表した。突然変異を誘発させた1万種以上のあきたこまちからセシウム含有量が低い3種を調べ、セシウムの吸収経路を特定した。セシウムの吸収経路が特定されたのは初めてで、遺伝子組み換えでないので問題なく栽培できるという。今後は原子力発電所事故があった福島県内で、栽培の多いコシヒカリへの交配などを実験するという。 7/19朝日新聞

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

ビブリオバトル候補

取り残される日本の教育 著:尾木直樹

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

ドライブスルー葬儀

冠婚葬祭愛知グループ(長野県上田市)は車に乗ったまま葬儀に参列できるドライブスルーシステムを併設した葬儀場を年内に同市内に開設する。専用レーンを1台ずつ進み、タブレット端末により車内から名前や住所を登録して香典を係員に渡し、焼香もできる。喪主らは葬儀場のモニターで来訪を確認する。 7/9 日経新聞

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ

黒潮発電、実証実験へ

重工大手のIHIは日本近海を流れる黒潮の流れを活用した海流発電の実証実験を今夏から始める。2020年の実用化を目指す。「かいりゅう」と名付けた発電機を海底に固定したワイヤーに繋いで、凧揚げのように流れに浮遊させ、羽根を回して発電する仕組み。発電量の安定した再生可能エネルギーとして期待がもてるという。 7/12 朝日新聞

カテゴリー: 新聞要約 | コメントをどうぞ