書評 イオンの底力「変化し続ける力の秘密」

イオンの経営方針を説明しながら、これまでの成功について書かれている本である。イオンは新規のモールを作る際に、世界をにらんだグローバル経営と、地域をよく知るベストローカルの二面性を追求する「グローカル」ということを目指している。2010年3月に千葉県銚子市にオープンした「イオン銚子ショッピングセンター」を例に挙げていて、イオンは出店の際に銚子市と提携協定を結んだ。多くの市民が足を運ぶショッピングモールに行政サービスの窓口「銚子しおさいプラザ」を設けた。また、電子マネーWAONの地域限定版を発行し、利用額の一部を銚子市に寄付する取り組みもしている。今後の人口減少の予想が県内トップで、大型商業施設の出店が危ぶまれていたが、地域に溶け込んで住民の支持を得て持続的に事業を継続することを目指して出店したという。こうした取り組みを日本に限らず中国など海外でも目指すことが、更なる発展へ繋がるという。

郊外ショッピングモールは地域の生活インフラ、雇用、税収などで地域に貢献することができるが、小規模商業者への影響や交通渋滞など忘れてはいけない課題があることを改めて学びました。

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