研究テーマ

木原ゼミでは、個々の学生の嗜好に合わせた基礎学力と社会人能力の向上を目指し、各自が自らの研究テーマを発見し、それを卒業論文にまとめ上げるまでの研究指導を行っています。(旧ゼミサイト

ゼミの目的

今日、遺伝子工学を始めとする生命科学分野での技術の発展はめざましく、それらを報じる新聞記事は連日のように紙面をにぎわせています。一方で、遺伝子組み換え作物やクローン人間と言った日常の食生活や一般的な倫理観に不安をもたらすような技術革新については、全面的にそれらの新技術を否定するような市民運動へと発展しています。

しかし、この新技術をめぐる問題については、技術開発者の論理と、それに反対する市民団体の論理は必ずしも一致せず、双方の行為にたいする正当な評価がなされないままに、いたずらに反発しあっているように見えています。このような状況は、正当な技術発展やそれによってもたらされる市民の生活レベルの向上等に対してマイナスの影響を与えるのでは無いでしょうか。

1990年から米国でスタートした「ヒトゲノムプロジェクト」では予算の3~5%を新技術の開発に関連する倫理問題の研究に割り当てられました。このことは、特に生命科学にまつわる新技術の開発には、一般社会における倫理的な合意形成が大切な要因である事を物語っています。同時に、これから生まれようとする新技術について正しく理解し、その成果を倫理的・経済的な側面からの評価し、更にそれを生活レベルの向上につなげるための具体化な利用方法を提案できる人材の育成が不可欠である事を示していると言えるでしょう。

木原ゼミでは、バイオテクノロジーが新聞やテレビを通じて一般社会に報道される情報を整理し、それらを正しく評価し、更にデータベースと言う形で一般社会に提供するためのシステム作りの勉強をしています。これらの活動を通じて、新しいバイオテクノロジーに対して理解を深め、更にそれを一般社会に役立てるための提案が出来る人材の育成を目指しています。

ゼミの活動内容

各学年共通

輪読:みんなで選んだ図書の輪読を行います。

GD:順番で担当者を決めながら、特定の新聞記事で話題になった事項についてグループディスカッションを行います。

1年目

新聞記事の収集と要約の作業を行います。新聞をブラウジングして、的確な記事を見つけ出す能力、一般社会で最も役に立つとされる200字程度の作文、自分の視点を他人に説明する能力などを滋養します。

夏合宿では、自分で興味を持った分野について、本を一冊読んで文献紹介をします。この時点で、卒業論文に向けた指向性を持ち始めます。

後期は、4年の卒業論文作成作業を見ながら、来年の卒業研究への心の準備を始めてもらいます。

2年目以降

前期には、自分の指向をより具体的なテーマへを絞り込みます。後期には、卒業論文作成作業を行います。

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