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進行中の歴史は語りえない 要約

仮に、世界で起こっている全ての出来事を観察し、その出来事のありうる結果を推論できる「理想的年代記作者」という存在がいたとしても、歴史家のように何が起こっているかを述べることはできない。なぜなら歴史の説明の目的とは、過去の出来事の再現ではなく、その出来事がなぜ重要なのかを明らかにすることであるからだ。そしてなぜ重要かを知るためには、結果として何が起こったかを確かめるしかない。しかし我々は起こっていることの結果が明らかになるまで意味づけが出来ないので、進行中の歴史は語りえない。

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【要約】ツイッターにおける「一般のインフルエンサー」

身近な情報拡散を調べることにツイッターは適している。ツイッターの本質は情報を他の人々、つまり「フォロワー」に伝えることにある。加えて、ツイッターの多くのユーザーは普通の人々である。そして、のべ160万人以上のユーザーからはじまった7400万本以上の拡散の鎖をたどった。つまりはリツイートと「連鎖」全体をたどった。広く浅い連鎖もあれば、狭く深い連鎖もあった。だか何より、連鎖の試みの大多数、全体のおよそ98%は全く広がらなかった。この結果は重要である。成功したごくわずかな例だけを考察するのは間違いである。ツイッターでは失敗例であるどれ程小さな鎖でもひとつ残らずたどることができるのだ。

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六次の隔たり 要約

知り合い関係をたどっていくと世界中の誰にでもたどり着く、というスモールワールド問題に対し、様々な人間が挑んだ。 ジャーナリストのジェイコブズは、社会的ネットワークは階層構造をとっており、メッセージは末端から中心の座を占める高位な人物を経て下っていくと想定した。 また、社会心理学者のミルグラムは一種の伝言ゲームのような実験を行った。被験者たちは、自分と親しい人物にのみ手紙を送ることができるという条件下で、友人から友人へと、ターゲットの人物にメッセージがたどり着くまで送り続けた。ターゲットに届くまでに介した人の数の平均が6人であったことから「六次の隔たり」という言葉が生まれた。ミルグラムはこの実験で、ジェイコブズの見解にあったような高位な人物は見いだせなかったが、ターゲットにたどり着くまでにひと握りの個人に手紙が集中していたことに気がついた。 それを踏まえて筆者たちは規模を拡大し、メールを用いてミルグラムの実験の追試を行った。結果はミルグラムの実験結果に近しいものだったが、ミルグラムの発見と異なり、メッセージの伝達過程で特定の人物に集中する現象はみられなかった。 一連の実験から、現代の社会的ネットワークは、ジェイコブズやミルグラムが想像したよりも複雑かつ平等に繋がっていることが分かった。それなのに我々は社会的ネットワークの仕組みを考えるときに「特別な人々」が他のすべての人々を繋げているという考えに惹かれてしまう。これはネットワーク関連の問題に限らず当てはまる。

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3-5.累積的優位

ある曲や本が他よりも人気になるとそれはさらに人気になる。誰かが好むものを他の人々も好みやすい。そのような状況の中で人気の差を決めるものが累積的優位と呼ばれる。固有の性質よりも社会状況に人々は左右されやすいと考えられる。しかし、かつてそれを調べるのは社会全体を調査する必要があるから不可能だとされていたが、インターネット社会となった今日ではもしかしたら可能かもしれない。

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実験社会学

われわれはミュージックラボと名付けた実験を行った。実験サイトを訪れた会員は無名のバンドの曲を聴いて、採点し、望むならダウンロードするように依頼される。一方では被験者には曲名しか示されないが他方の被験者には以前の被験者がダウンロードした回数も示される。ここで明らかになったのは他人が何をダウンロードしたかについての情報があると、人々は累積的優位の理論が予想するとおり、確かにそれから影響を受けることだった。だが同時に社会的影響を持ち込むと、不均衡性だけでなく予測不能性も増していた。予測不能性は市場そのもののダイナミクスにもとから備わっていたのだ。何より重要なのは競合する選択肢があるなかで被験者が選択をおこない、その選択が他人の選択についての情報から影響を受けたことだった。これは知的職業についている成人を採用した実験でも同様の不均衡性と予測不能性が生じていた。 この実験が明らかにしたものは、グラノヴェッターの暴動モデルから導かれる基本的な洞察に著しく似ていた。個人が他人の行動から影響を受けるとか、似たような集団であってもやがて大きく異なる行動を取りうるということだ。

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生物多様性の価値とは

 近年、生物多様性を守ることの重要性がよく叫ばれている。そこで、なぜ、私たちは生物多様性を守らなければならないのか。つまり、生物多様性の価値とは、何なのかについてを下に書きたいと思う。まず、一番に挙げられることは、経済的な価値である。たとえば、食品や、医薬品ならびに、気温・気候の安定などは、生物の多様性に多大に依存しており、それらを失うことは私たちにとって大きなマイナスである。次にあげられることは、文化的な価値である。祭りや芸術など、私たちは、自然から様々なものを感受し、文化を多様化させている。これらは、目には見えづらいが、経済ならびに倫理的な面での大きな価値といえるだろう。                                            上記のように、生物多様性がもたらす価値は莫大であり、それを守ることがとても重要である。これは、逆を言えば、生物多様性の危機は、人類生存の危機とも考えなければいけないだろう。

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ips細胞について

近年ES細胞に代わって注目を集めているIPS細胞について意見を述べたいと思う。まずIPS細胞の研究については、政府や国々で積極的に行われており、私自身この風潮に賛成である。しかし、IPS細胞には現段階では、癌化の可能性、IPS細胞を利用した高度な実験、技術をめぐる特許紛争などまだまだ課題がある。癌化の問題は解決の方向にむかっているらしいものの、高度な実験、IPS細胞を利用して臓器などを作り出すこと、がまだ成果をあげれていない点が今後当分の課題となるだろう。また、あまり話題にはなっていないが、こうしたIPS細胞を利用した技術が確立したとしても、その医療費が一般市民に払えるような治療価格帯に出来るのかどうかも技術確立後の課題になるだろう。IPS細胞の研究が行われている今、技術的な問題がクリアした後の運用に至るまで検討していくのがIPS細胞の実用化に向けて必要なことだと私は思う。

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IPS細胞実用化への課題と対策

 IPS細胞の利用により、様々な病気の解明・治療につながることは間違いない。よって、IPS細胞が医療で使われるまでにある課題と、それに対する対策を下に書きたい。まず、一つ目に挙げられる課題は、IPS細胞作成の際に、品質のばらつきができてしまうことだと思う。これは、IPS細胞のがん化の危険性を高めてしまうことや、それの作製コストが高くなってしまうことにつながるだろう。二つ目に挙げられる課題は、IPS細胞の作成に時間がかかり緊急の場合に対応できないことだと思う。これに対しては、細胞バンクなどの案が出されてはいるが、他人の細胞使用による拒絶反応の危険性や、倫理的な面で、問題があることは間違いないだろう。次に、これらに対してどのような対策があるのだろうか。まず、考えられることは、世界共通のルール作りであると私は思う。これに伴う作成の効率化ならびに、品質の安定化は、上記二つの課題の大きな助けになるのではないだろうか。特に、作成効率化によるコスト低下は、IPS細胞をユニバーサルなサービスにするために必須の課題だと考える。

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食品添加物

我々が日々生活していく中で、食品添加物は欠かせない物となっているだろう。それは、この世の中には「絶対安全」などという言葉がない事が前提となっている。たとえ、食品添加物に様々な危険性が潜んでいたとしても、我々の大部分の人は気にしないと考える。むしろ、そこを気にして生活し過ぎると、我々は幸せな生活を営んでいく事が出来ないのではないかと考える。  

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食品添加物

食品添加物は現在、私たちの食生活には欠かせないものとなっています。光と影というテーマになっていますが、なくすことは難しいと思います。なぜなら、保存性を良くしたり、風味や色合いをよくしたり、食品の製造に必要など消費者、生産者ともにメリットがあるからです。しかし、体に悪影響を及ぼすといったデメリットもあるので、それを国民がしっかり理解できるような表示や方法が必要だと思います。

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