卒論アウトライン

参考書籍】
『アメリカの大楽観時代が始まる~中国とイランは既に敗れた~』 → アメリカ贔屓の著作ではあるが、自分とは別の視点から見たトランプ大統領の政策とそれが世界にもたらした結果を学んだ。
『アメリカの制裁外交』 → アメリカの巨大な力を背景にしたトランプ大統領の強硬な政策の裏にある狙いとそれに伴う負の面、続けていくと何が起こるのかといったことを学んだ。
『「米中関係」が決める5年後の日本経済』→ 米中関係について論じた上で日本は今後両国とどう付き合っていくべきかといったことを述べた一冊。
【言いたいこと】
・何かと強硬な姿勢が取り沙汰され、超大国アメリカの影響力を浮き彫りにしたトランプ大統領だが、実際のところどのような影響を世界に与えたのか。個別な例を出して論じていきたい。
・米中の対立が大きくなっていく中で日本はどのような立ち位置にいるべきか。
・中国の成長によってドル支配構造が揺らぐことを見越して中国にすり寄るか、これまで通りアメリカに張り付くか。
【アウトライン】
1.はじめに
2.アメリカが世界に対して強気に出られる理由
3.トランプの政策個別評 a)米中関係 b)中東への対応 c)コロナ 
4.総評
5.結論(今後の日本は)

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卒論 アウトライン

1.【参考書籍】

「AIにできること、できないこと」

→現在のAI技術では何ができて何ができないのかを実際のビジネスの事例とともに述べられている。 AIは人間を助けるために生まれたため、AIの長所と短所をよく理解し、共同作業していくことが大事だと学んだ。

「HUMAN+MACHINE 人間+マシン AI時代の8つの融合スキル」

→人間がAIをどのように活用すれば、社会で活躍できるかが書かれている。AIは人間を置き換えるものではなく人間の能力を高め、これまでに不可能であったレベルの生産性向上まで実現できるということを学んだ。

 

2.【言いたいこと】

・現状、AIが人間の仕事を完全に奪うことは無いということ。

・AIを活用することによって、人間ができなかった生産性の向上、社会課題の解決ができるようになる。

・AIと人間のできることの違い。そこから、AIを活用するための方法。

3【アウトライン】

 

1.はじめに

2.AIとは(歴史、長所、短所)

3. AIの活用の成功例

4.AIの活用の失敗例

5.結論

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卒論アウトライン

【参考書籍】
・『脱プラスチックへの挑戦』
プラスチックをめぐる世界の状況やリサイクルビジネスについて説明している。プラスチックを減らすことで、海洋汚染を防ぎ、温暖化防止に繋がると指摘。

・『地球温暖化の不都合な真実』
人為的CO₂温暖化説を否定し、科学的な根拠はないと説明している。温暖化の危機に直面していないと指摘。

【言いたいこと】
・近年、なぜ世界的に脱プラスチックの動きが見られるのか。
・脱プラ先進国と後進国が存在している。そこで、先進国(EU)と後進国(日本)の違い(国の政策面や企業の考え方など)を明らかにし、今後日本や日本企業が取るべき行動について論じる。

【アウトライン】
1.はじめに
2.脱プラスチックへの動き
3.脱プラ先進国(EU)
4.脱プラ後進国(日本)
5.おわりに

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書評「アフターデジタル」

 昨今の日本、いや世界において、デジタル化の波は留まることを知らない。日本ではここ数年のあいだにキャッシュレス決済を普及させようという動きが活発になり、つい最近でもキャッシュレス還元やマイナポイントなど、政府主導の元でキャッシュレスが推進され、各決算事業者が凌ぎを削っているのが現状である。

 しかし、このような日本に住む私たちに「圧倒的に遅れている」という現実を突きつけてくるのが、この「アフターデジタル」という本である。本著は、デジタル化の進んだ “アフターデジタル” の世界である中国において成功を収めている企業の共通している取り組みや理念を、実際の企業活動や著者の中国での経験を交えて全4章に渡って解説したものである。

 著者の1人である藤井保文は、ビービットという会社にコンサルタントとして入社し、金融、教育、ECなどさまざまな企業のデジタルUX(ユーザーエクスペリエンス)の改善を支援している。その中で藤井は様々な日本企業の幹部に対して、『チャイナトリップ』と称した「中国デジタル環境視察合宿」を行ってきた。この活動を通じて藤井は、「日本のビジネスパーソンはデジタルが完全に浸透した世界をイメージできていない」ということを痛切に感じていた。この状況に危機感を抱いた藤井は、『チャイナトリップ』の参加者の中で最も意気投合した尾原和啓と共に、この「アフターデジタル」という本を執筆した。

 先述したとおり、この本は全4章で構成されている。第1章「知らずには生き残れない、デジタル化する世界の本質」では、アリババグループや平安保険グループなどの企業の成功例をもとに、中国でどのようなサービスが成功しているのかを説明している。第2章「アフターデジタル時代のOMO型ビジネス ~必要な視点変換~」では、従来のO2O(Online to Offline)に代わる、新しい時代のOMO(Online Merges with Offline)という概念は何なのか、また、それが実現された際の企業の姿を説いている。第3章「アフターデジタル事例による思考訓練」では、読者がアフターデジタルの世界における考え方を身につけられるよう、実際の企業活動やその方針を紹介している。第4章「アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革」では、訪れるであろうアフターデジタルの時代において、日本の企業が求められる取り組みや理念が解説されている。

 本書を通して主に力説されていることは、
・アフターデジタルの時代では、個人の全ての行動がデータとしてIDに紐付けられ、人々の感覚としてもオンラインとオフラインの境界は曖昧になり、融合する。
・膨大なデータを活用し、OMOで思考できるようになると企業体のできることは変わってくる。
・UXと行動データをもとに、顧客の属性ではなく状況志向でサービスを提供しなければ勝ち残ることはできない。
というものである。これらを踏まえ、アフターデジタル時代のビジネス原理は、
⑴高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品質のループを回すこと。
⑵ターゲットだけでなく、最適なタイミングで、最適なコンテンツを、最適なコミュニケーション形態で提供すること。
この2つが重要となると説いている。

 この本を読んだ所感としては、有意義なものになったというのが素直な感想である。日本のデジタル化が先進国に対して遅れ気味であることは承知していたところであるが、そもそもの考えとして、オンライン化はオフラインの付加価値であるというどこかこびりついた考えが根底から覆された。また、日本の従来の考えであるモノづくり志向ではなく、どこまでも顧客に寄り添うカスタマージャーニーを重視しているという点も新鮮さを感じた。

 しかし、紹介されていたアリババグループ含む中国企業の事例については、ある程度アンテナを張っている企業の経営陣からすれば、既知であったものも多いのでは、という思いも生じた。また、ビッグデータに基づく個人の行動データ取り扱いについて、本書でも多少触れているが、欧州のGDPR施行など、個人情報やプライバシー保護へ向かう社会の趨勢を鑑みるに、中国で行われているような、個人の行動データを網羅した上でのビジネスモデルの実現は他国だと難しいようにも思えた。データを公共財として扱う利点を挙げる一方で、倫理的な問題などに対する解決策が特に挙げられていない点にも疑問が残った。

「アフターデジタル」藤井保文、尾原和啓 日経BP社 2019年3月25日 第1刷発行
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書評『邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った』

企業総資産のじつに80%を、全体のわずか10%の企業が占有している。また、この10%の企業は物理的な資産や商品を有しておらず、情報とネットワークの技術を持つ企業である。『ビッグテック』や、『GAFA』、『FAANG』、『関心の商人』と呼ばれるそれら企業のビジネスは私たちの暮らしに深く組み込まれ、多くの利点を享受している。その動きはコロナ渦におけるテレワーク、オンライン授業で加速した。
『フィナンシャル・タイムズ』紙でグローバル・ビジネス・コラムニスト及び共同編集者を務め、また、CNNのグローバル経済アナリストとしても活躍する本書の著者、ラナ・フォルーハーは、このビッグテックのビジネスモデルを、「私たちは、自分のことを消費者だと考えている。だが実際には、私たちこそが製品なのである。」(引用 )と捉え、懸念を抱く。また、これら企業と政治の結び付きを指摘し、閉鎖的な現状に疑問を投げかけている。

第一章 概説
筆者は民主主義の存続を心配せざるをえない状況に陥っていると指摘する。
彼らビッグテックは広告市場の独占や、懸命なロビー活動によって政治と結び付き、介入を避け、自由な活動を存続できるよう操作してきた。
これによって独占が更なる独占を生むというサイクルの確立に成功し、公平な情報を入手する機会や自由競争が減少した。
第二章 王家の谷
革新的と言われるビッグテックの企業の経営でも、多くの権力はトップに集中している。また、効率的なソリューション志向により、その中で生じる個人のプライバシーなどの問題は見えなくなってしまっていると語る。
第三章 広告への不満
Googleが行ったデータマイニングとハイパーターゲティング広告というビジネスモデルは急速に成長した。これは人の評判が更に人を増やし、それに伴いデータも増大し、正確性を増すという単純な「ネットワーク効果」というメカニズムによって支えられていた。他業界にも進出を試みるビッグテックに対し、現行の企業たちは声をあげるべきだが、彼らもこのシステムで利益を得ており、声を出せないのが現状ということを指摘している。
第四章 1999年のパーティ
1999年に起きたPets.com等の倒産を省み、現在のシリコンバレーでスタートアップ企業が置かれている状況は同様にバブルであると指摘する。
その分析から、ユニコーンと言われているような企業は破綻し、投資家だけが利益を総取りするという予測をたてている。
第五章 広がる暗闇
ビッグテック各社が知的財産についてどう取り扱ってきたかについて書かれている。政治への介入による制度優位の獲得など、貪欲に知的財産を吸収あるいは、淘汰してきた事実が書かれている。
第六章 ポケットの中のスロットマシン
とあるゲームに課金し続けてしまう筆者の息子を一つの例に、高度なサービスと便利なデバイスに依存する人々の事実を書き出す。巨大企業が発する、関心をジャックするようなネットワークはあまりにも強力で、対抗馬となるようなスタートアップが出現することは難しく、現行のそれも勢いには乗れていない。
第七章 ネットワーク効果
ビッグテック、主にGoogleの検索エンジンにおける独占的な支配に至った経緯を、それは「必然であった」という切り口で解説している。有形なものより価値のある人々のデータ等の無形資産を活用し、連鎖的に広がるプラットフォームを構築したこと、また、その利用者のプライバシーに関する意識の低さもそれを加速する要因になったと述べている。
第八章 あらゆるモノの‘ウーバー化’
ネットなどを通じて単発の仕事を請け負う働き方、ギグワークの台頭は自分の自由な時間を収入へと還元することを実現した。しかし、これを筆者は多くの労働者のフリーランス化の予兆と捉え、現状でクラウドコンピュータやスマートフォン、ソーシャルネットワークを利用できる環境を持つ、労働者との格差を更に広げるものだと危惧している。その広がりは既に観測されており、一例として従業員給与の低下等を挙げている。
第九章 新しい独占企業
この章では、様々な業界へと分野を拡大するアマゾンについて説明している。また、独占禁止法政策の抜本的な見直しを求める声が高まり初めていることを紹介している。
第十章 失敗するには速すぎる
2008年のサブプライム危機で打撃を受けたビッグファイナンスと言われる金融企業と今のビッグテックを照らし合わせ、筆者はどちらの業界も、経営の不透明さや複雑さ、イノベーションに対しネガティブな側面を認めたり、責任を負ったりしようとしないという共通点を見出し、今後を予測している。また、そういった大きな企業においてこそ多くのルールを設けるべきだと主張している。
第十一章 泥沼のなかで
この章では、ビッグテックの中でも、特にGoogleは自社の関心分野について行われる学術研究を買収、援助してきたと指摘している。敵を見方につけるという意味で攻めでも守りでもあるこの手段はアメリカのみに留まらず、欧州の国々でも行われ始めており、世界でこの問題に慎重な目を向けるべきだと、筆者は語っている。
第十二章 2016年、すべてが変わった
2016年の米国大統領選挙では、ビッグテックのプラットフォームを利用したプロパガンダが大量にばらまかれ、論争をあおるために利用された。この中で、Facebookはドナルドトランプを勝たせようとするロシアの工作員から十万ドルを受け取っていたことが明らかになった。
筆者は選挙の不正操作、ひいては思想統制だけでなく、あらゆるインターネット上での活動を通してビッグテックが収集した情報は第三者や政府に監視目的で使われていることが最大の問題と考えている。
第十三章 新たな世界対戦
米中のデジタルイノベーションを遡って考えると、米国のビッグテックは表向きでは、世界で最も戦略的で高成長な業界を支配するために中国を相手に戦っているという姿勢を貫きながら、裏では利益のために中国の独裁政権と取引を行っている。
デジタルイノベーションに関して今後予想される対戦において、トップダウン型の監視国家があらゆるデータを集め、その管理も行う中央集権型の中国に挑むには、適切な監視と公平化が重要だと筆者は述べている。

第十四章 邪悪にならない方法
筆者は、このビッグテックの支配とこれからの競争を緩和・対応するには、超党派のメンバーで構成された独立委員会があらゆる問題について話し合い、問題を一般の大衆にも理解できる形で明らかにする必要があると主張している。また、ビッグテックにプラットフォーム上で起こる出来事にたいし法的に責任を免除されている現状の見直しや、活動の規制、課税、教育への投資の義務化等を挙げている。そして労働者層の保護も重要だと述べている。

私は高校在学中に同じ話題でレポートを書いたことがあり、問題提起としては以前読んだ書籍と代わりはないが、その中で新しい事例もあり、以前より私たちの生活に根をはるビッグテックの技術・サービスの負の側面を再確認することができた。
内容は多くの自らの経験と、様々な経緯や観点の事実に基づく分析がなされており、また、随所でビッグテックの称賛できる点についても言及し公平性を保とうとする努力も見られ、意見に説得力を感じた。
不満に感じた部分は、文章中で引用で登場する人物が余りにも多く、煩雑に見えたこと、多分に列挙された『邪悪』な事実に対して、結論が弱いと感じたことが挙げられる。もう少し具体的な方法を期待していただけに残念だった。

引用  12ページ 6~7行

『邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った』
2020年7月20日 日経BPマーケティング

著者 ラナ・フォルーハー
訳者 長谷川 圭

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書評「5Gビジネス」

現在私たちが利用している携帯電話の移動通信システムの大半は4Gであるが、5Gが日本で本格的に商用化される未来はすぐそこまで来ている。本書では、5Gの普及による私たちの生活の変化について、事例を交えて紹介している。

5Gの導入によって動画配信サービスはより発展する。「5Gとはどういうことを実現するものか」について、国際電気通信連合(ITU)は、①高速大容量通信、②超信頼・定遅延通信、③多数同時接続の3つのビジョンを示している。これらについて本書では、5Gでは、より大きな電波の塊の送信、「C/U分離」という仕組みを持つ5Gのネットワークによる、基地局付近へのサーバーの設置、「グランド・フリー」という方式による接続の円滑化、が可能となるため、3つのビジョンが実現できるという。

私たち消費者にとって、5Gの高速大容量通信というメリットを実感できる一番のコンテンツは、動画である。通信速度の向上により、よりストレスフリーになることはもちろん、大画面化・高精細化にも期待がかかる。本書では、スマートフォンの次の形は折り畳み式であるという。2019年にサムスンは、5Gに対応した折り畳み式スマートフォン発表した。ディスプレイ技術の革新により柔軟に曲がるディスプレイが開発されたため、実現可能となったのだ。大画面のディスプレイは動画との相性がよく、今後発展する動画配信サービスに最適な端末だと感じた。
また動画配信サービスは、「マルチアングル」という方向にも発展するという。これは、ライブステージやスポーツの試合中の選手など、ある対象をいろいろな角度から撮影し、その映像を同時配信するという新しい視聴体験をもたらす方法である。高速大容量通信によって複数の動画を同時に伝送でき、スムーズな視点の変更も可能となるため、この視聴方法が主流となる日は遠くはないだろう。

本書ではその他に、自動車の自動運転化などの事例も取り上げられていたが、今回はより私たちに親しみ深い事例である動画配信サービスの点に着目した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため自宅で過ごす時間が多くなった現状で、動画配信サービスの需要は急速に拡大した。5Gの高速大容量通信は動画とのシナジーがあり、今後益々発展するだろう。しかし、通信インフラの提供力は通信需要を超える恐れがあると私は考える。現在私が利用している動画配信サービスでは、4Gで十分に視聴できていると感じている。4Gでも通信の遅延は少ないからである。したがって、動画配信サービスの観点からでは、私たちが5Gの恩恵を実感するには、先で述べたマルチアングルなどの新サービスが必要不可欠だと考える。

亀井卓也 「5Gビジネス」日経文庫 2019年6月14日発行

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書評「つながりっぱなしの日常を生きる」

現代の社会を生きていく上で切ることのできないソーシャルメディアとのつながり。本書はつながりっぱなしの生活の中で何が新しく何がそうでないのか、何をもたらし何を奪ったのかについて、米国での若者へのインタビューをもとに解説している。著者は米国における若者とインターネットに関する研究の第一人者である。この本を手に取ったのはソーシャルメディアの利用が当たり前となる中で、日常との境界がなくなり依存しすぎているのではないかと自分自身においても、身の回りの人についても不安に思ったからである。最近よく耳にするSNSでの誹謗中傷問題。そこまでしてオンライン上でつながり続ける意義とは何かを問うために読んだ。全八章で個人から家族、それから大きな社会問題への取り組みへと流れるように構成されている。

第一、二章ではソーシャルメディアによって作られた条件や特徴としてあげられる「持続性、可視性、拡散性、検索可能性」の四つについて述べられている。オンライン上でのやりとりは、会話のようにその場限りの物ではなく目に見える形で残り拡散・検索が可能となる。個人を晒しているようで大人たちは批判するが、ティーンたちはプロフィールを偽り、公に見られても影響のない情報のみを提示することで個人を保っている。

第三章ではどうして利用し続けるのか、「中毒」について述べられている。ティーンは日常のスケジュールを大人に管理されており、自由の時間が少ないと嘆いている。その中で唯一友達と繋がれる社交の場としてソーシャルメディアを利用している。テクノロジーのせいではなく単に友達同士の中毒なのである。

第四~六章ではソーシャルメディアを利用しての「危険、いじめ、不平等」について述べられている。実際、統計的にはオンライン上での犯罪は可能性が低い。むしろ、現実での悩みを抱える人の逃げ場となっており、若者を助けるために利用しなければいけないとされている。

第七、八章では「リテラシー、パブリック」として、ティーンには大人の影響が大きいことが示されている。デジタルネイティブの時代と言われているが、リテラシーは元々身についているわけではなく、大人も同じで生涯かけて学んでいく必要がある。ティーンは自由が制限されているためにネット上にパブリックを作り出しており、大人はそれを否定したり危険を心配したりするのではなく、複雑な状況を生産的に切り抜けるために協力するべきであるとまとめられている。

本書を読んで、人々はなぜソーシャルメディアを利用し続けているのかは理解することが出来た。自由に動き回れる時間的制約もあるため、気軽にコミュニケーションをとることが出来るオンラインは切っても切り離せない。アプリやサイトが時代によって変わっても、利用する本来の目的は大して変化しないと書かれていた。だが、現代の人々は時間があっても友達が目の前にいてもソーシャルメディアを利用することがある。ティーンだけでなく大人でも同じことで、依存しすぎる前にもう一度自分自身で本来の目的を考えなければ、日常生活に影響を及ぼしかねないと思う。全く別の世界ではなくリアルの延長線上にあるからこそ、ソーシャルメディアと上手く共存していくのは難しく、まだまだ課題は多いのだと感じた。

「つながりっぱなしの日常を生きる ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの」ダナ・ボイド(2014)草思社

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書評 『そうだったのか!中国』

近年、急速な経済成長で世界に圧倒的な存在感をみせている中国。日本と中国との二国間の関係は絶えず変化し、新聞やテレビ等のメディアでも中国に関する報道が連日なされている。普段何気なく見聞きすることの多い中国であるが私たちはこの隣国についてどれくらいのことを知っているだろうか。私たちは、中国について古代から近代までは学校の世界史でも学ぶ。しかし、現代史についてはそのカリキュラムの都合上、学ぶ機会は決して多くない。日本の多くの若者が中国現代史についてあまり知らないのである。本書はそうした人でも理解のしやすいように、複雑な中国現代史についてなるべくわかりやすく、噛み砕いて解説した、中国という国をより深く知るための入門書となりえる書である。

第一章では今なお話題になることの多い反日運動についてなぜそのような運動を起こすのか、その源流はどこにあるのかについて解説している。

第二章〜五章では毛沢東による共産党の誕生、中華人民共和国の建国、実権を握った毛沢東の愚策「大躍進政策」と奪われた権力を取り戻すために民衆を煽って起こされた奪権運動「文化大革命」、毛の死後の混乱について毛沢東という人物に視点を当てながら解説している。中国現代史はこの毛沢東という人物抜きには語れない。彼は優れた軍事家・戦略家であり、中国という現在ある国の基礎を形作った立役者であったが、同時に建国後の彼の独裁政治は混沌を極め、多くの惨劇を引き起こした。彼がもたらした負の遺産は今なお現代の中国に影響をもたらし続けている。

第十二章では天安門事件について取り上げている。天安門事件は1989年6月4日に北京市内の天安門広場にて中国の民主化をもとめる運動を起こしていた学生・市民たちに対して軍隊が武力行使し、多数の民衆を虐殺した事件である。本章ではこの事件が起きるにいたった経緯、その後の中国政府の対応について深く解説している。

その他の章では鄧小平による新たな改革路線、一人っ子政策のあらましと影響、香港の「回収」と台湾への「解放」、チベット問題、進む軍備拡張、そして開き続ける経済格差など中国現代史とともに、現在の中国が抱えているさまざま問題を、ひとつの章ごとに分けて丁寧に解説している。

この本を選んだ理由は、なにかとニュースなどで取り上げられる機会の多い中国という国について、ニュースをより深く知るためには過去に何が起きていたのか、その報道の背景には何があるのか、そして中国は今にいたるまでどんな歴史を歩んできたのかについて知る必要があると思ったからである。この本を読んで、中国の現代史というあまり知らなかった分野の概要を掴むことができた。また現在中国ではどんな問題が起きているのかも新しく学ぶことができた。それと同時に「歴史を直視せよ」と日本に対して頻繁に主張する中国政府に対して疑問を思った。なぜなら中国共産党公認の歴史には、共産党によって隠蔽・改竄されたものが多数あり、そうした歴史の多くが中国国内ではタブーとされていると知ったからである。文化大革命しかり天安門事件しかり。
「歴史を直視せよ」その言いや良し。私たちがもっと歴史を学ぶ必要があることは間違いない。しかし、中国は自国の歴史を直視することができているのか。その言葉を自らにも問いかけるべきであると感じた。

池上彰(2010)「そうだったのか!中国」集英社文庫

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書評2025年、人は「買い物」をしなくなる

著者は東証1部の経営コンサルティング会社を経て、いつも.を共同創業。同社はEコマースビジネスのコンサルティングファームとして、数多くの企業に戦略とマーケティング支援を提供している。デジタル消費トレンドの第一人者として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、ブランド企業に対するデジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。

第1章では買い物の体験の変化を過去の変遷と現代の事例をもとに解説している。買い物のプロセスが省略されることで買い物に使う時間が極限まで短縮されるということを指している。また顧客が買い物に求める価値が変わってきて体験価値を提供できない店舗は消えていくと予想されている。

第2章では日本のショッピングの歴史を事例をもとに解説している。買い物時間は買い物の時間が従来の百貨店やスーパーなど時間を多く使うものからインターネットショッピングに移ることで短縮されている。これはスマートフォンがもたらした情報へ直接つながることができることの影響がある。つまり商品棚が手元にきたのだ。ショッピング史は棚の奪い合いだった。そこに現在の潮流である自分で選択することを減らすことへのシフトが相まってデジタルでの買い物がどんどんシェアを拡大していると述べられている。

第3章ではリーディング・カンパニーが時代にどのように対応するべきかが書かれている。現代人は忙しい。だからこそ時間を生み出すことは非常に価値が高いものとなった。時代は商品棚の奪い合いから時間の奪い合いへと移っていった。そしてより「消費者の時間を作る」商品が好まれることになっていくだろうとされている。

第4章ではデジタルシェルフについて詳しく解説されている。商品棚はデジタル上に存在しリアル店舗よりもオンライン上の一等地に並んでいることが重要になった。また今後はデータドリブンによって無意識の買い物が始まると予想している。

第5章では買い物時間が0秒になった世界について書かれている。買い物は自分で選ぶものではなく人かAIが薦めたものを選ぶようになる。起きてから寝るまで最適なサービスが提供され続けていつでもバーチャルコンシェルジュが帯同しているような状態になるとされている。そして人は選択をしなくなり、決済のみを買い物の際には判断するだけでいい世界が日本でもできるかもしれないと論じている。

ショッピングの構造自体が変化していることが本書でわかった。その根底にはライフスタイルの変化があり、デジタル化が遅れているという日本でも避けられないと感じた。これからの時代は個人情報が筒抜けになるリスクを受け入れる代わりに革新的でよりパーソナライズ化されたサービスを受けざるを得ない時代になっていくと考える。中国の信用スコアに基づいた世界が当たり前になるかもしれない。良くも悪くも新しい当たり前が作られていくなかで10年後を見据えて行動していく大切さを本書から学んだ。

2025年、人は「買い物」をしなくなる望月智之 著 2019年11月15日 クロスメディアパブリッシング

 

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英、ファーウェイ排除へ

ゼミ4

英国は香港国家安全法をめぐる一連の動きで中国への対応を変えた。その大きなものがファーウェイの排除だ。部分的に容認してきたが国内強硬派の声に押され中国への厳しい対応を迫られた格好だ。これまで経済圏のメリットを重視し中国と蜜月関係を続けてきたが両国の均衡が崩れる可能性がある。(日本経済新聞4頁7/15)

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