ウクライナ進行で燃料危機に直面する欧州では、冬を温暖な南欧で過ごす「越冬ツーリズム」が注目されている。ウクライナ侵攻前の欧州では、露産の天然ガスへの依存度が高かった。露産ガスの供給減で暖房用のガス不足が懸念される中、欧州各国では光熱費の値上げや暖房の利用制限が相次ぐ。ギリシャの観光相は越冬ツーリズムの可能性を力説した。ギリシャは観光業が主要で、通年化への商機とみた政府は、200万ユーロの広告を投じて冬の誘客に取り組むと表明した。
2022/11/21 日経速報ニュース
ウクライナ進行で燃料危機に直面する欧州では、冬を温暖な南欧で過ごす「越冬ツーリズム」が注目されている。ウクライナ侵攻前の欧州では、露産の天然ガスへの依存度が高かった。露産ガスの供給減で暖房用のガス不足が懸念される中、欧州各国では光熱費の値上げや暖房の利用制限が相次ぐ。ギリシャの観光相は越冬ツーリズムの可能性を力説した。ギリシャは観光業が主要で、通年化への商機とみた政府は、200万ユーロの広告を投じて冬の誘客に取り組むと表明した。
2022/11/21 日経速報ニュース
スタートアップ企業のフォルテと電気通信大学、青森市は12月から「積雪発電」の実証実験を始める。青森市などは環境負荷が少ない再生可能エネルギーとして技術を確立し、内外の寒冷地に提供したい考えだ。伝熱管から得られる冷気と太陽光から取り込む熱の温度差を利用する。タービン内の冷媒に温度差を作ることで温度差を作ることで対流が発生し、その回転力で発電する。太陽光発電と同等の発電効率が見込まれ、1kW時20円程度を目指している。
2022/11/22 日本経済新聞 地方経済面東北2ページ
海水の表層と深部の温度差を利用して電気をつくる海洋温度差発電が注目を集めている。太陽光や風力を使った発電は天候に左右されるが、変化の少ない海水の温度差を利用するため安定的に電力を生み出せる利点がある。安定発電には成功したが、水力発電用のダム並みの費用がかかるという。そうしたなか、商船三井が久米島で1000キロワット級の新たな発電所の造成に乗り出した。 研究所は、最終目標として1キロワット時あたり10円以下の実現を掲げ、池上所長は「経済利用に耐えられるレベルになる」と期待する。
2022/10/07 日本経済新聞 13ページ
スタートアップ企業のフォルテ(青森市)と電気通信大学、青森市は12月から、「積雪発電」の実証実験を始める。実証実験は青森市が提供する廃校のプールに雪をためて2023年3月まで行う。プール内に張り巡らした伝熱管から得られる冷気と、太陽光から取り込む熱の温度差を利用する。タービン内の冷媒に温度差を作ることで対流が発生し、その回転力で発電する。電通大の榎木光治准教授が開発したシステムで、太陽光発電と同等の発電効率が見込まれ、低コスト化も期待できる。
2022/11/22 日本経済新聞 2ページ
欧州連合(EU)の欧州委員会は11日公表した秋の経済見通しで、ユーロ圏の2023年の実質成長率を0.3%と前回7月の1.4%から下方修正した。物価上昇率は6.1%と高止まりする。ウクライナ危機による資源高騰を背景にインフレと景気後退が同時に進むスタグフレーションの懸念が強まる。欧州委は当初、個人消費の持ち直しをけん引役にコロナ禍からの景気回復が進むとみていた。そのシナリオがウクライナ危機の資源高騰により狂い、景気後退につながったとみている。
(2022年11月12日 日本経済新聞 朝刊5ページ)
中国は新型コロナウイルスを封じ込める「ゼロコロナ」政策などの影響で2022年の成長率見通しが年初の予測を2ポイント近く下回り、3%台に沈む。政府の規制強化で不況となった不動産業界以外にも、小売、消費、工作機械、資源(鉄鉱石)価格においてマイナスがみられている。また米欧は歴史的な物価高で急速な利上げを迫られ、22~23景気後退に入るとの予測が広がる。
(2022年11月16日 日本経済新聞 朝刊1ページ)
セブン&アイ・ホールディングス傘下の赤ちゃん本舗は、少子化の波にさらされ続けるベビー用品業界で生き残りを目指している。
社員一人ひとりが企業成長を意識するには、共通の指針となる「情緒的価値」の創造が必要と判断し、思い切ってロゴや経営理念を変える決断をした。社外持ち出し厳禁のブランディングノートを社員一人一人に持たせる程の徹底ぶりだ。業務改革を務める味志謙司はセブン&アイからの出向で、外様のヨーカ堂社員と生え抜き社員をつないだ創業理念を変えるのにはためらいもあったようだ。
今ではグループ会社から、リブランディング導入を手伝ってほしいと依頼があるが「社長自身がやると言っていないならやらない方がよい。トップがその気になっていない言葉が浸透することはない」とあえて突き放している。
「リブランディング」で価値創造 社員一人ひとりに改革植え付け 赤ちゃん本舗社長 味志謙司氏(リーダーの肖像)
2022/11/18 日経産業新聞 16ページ 2101文字
数馬酒造は、世界農業遺産に認定された石川県能登半島で、地域の魅力を高める酒造りを志している。特産品を応援するため、地元の海洋深層水や海藻酵母で、イカにとことん合う酒を醸す。甘いふくよかな香りに、しっかりと重心を感じる味わいで、イカのねっとりとした甘みや酸味に調和する。温度によって風味が変わるのも特徴だ。刺し身には米のうま味を感じられる常温で、香ばしい焼きイカには切れのある冷酒、甘い煮付けにはまろやかで甘みが一段と増す熱かんがおすすめという。
数馬嘉一郎社長は、「能登の自然にいかされているから能登の地を豊かで持続可能な環境にしていくことが当社の使命」と語る。経営理念は「能登を醸す」。地域資源の価値を最大化し「能登の魅力を高め続ける企業でありたい」と話す。
石川県能登町「数馬酒造」 イカの町 酒で魅力伝える(酒紀行)
2022/11/17 日本経済新聞 夕刊 8ページ 1204文字