カテゴリー別アーカイブ: 新聞要約

原発処理水の海洋放出、容認へ

原子力規制委員会は18日、福島第一原発所の処理水の処分に関する安全審査で、事実上の合格証となる審査書案をまとめ、放射性物質を環境基準以下になるまで海水で薄めて沖合に放流する計画の安全性を認めた。一般からの意見公募を経て6月中にも正式合格となる見通しだが、反対する漁業関係者らの理解を得られるかが焦点となる。2023年春ごろから海洋放出を想定しており、海水水くみポンプや海底トンネルなどの設備の工事や海洋モニタリングが始められる。規制委に加え、国際原子力機関(IAEA)が派遣する専門家やグロッシ事務局長も来日し、処理水の放出前から放出後までの安全性の検証を続ける。 2022/05/18 日本経済新聞 夕刊1ページ

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段ボールシートの取引価格上昇

段ボール箱の材料である段ボールシートの取引価格が約3年ぶりに上昇した。原因としては原料である段ボール原紙と物流費の高騰によるという。値上げ決着の決め手となったのは、快調な需要環境である。全国段ボール工業組合連合会(東京・中央)によると、段ボールの出荷量は21年が36億6千万平方メートルで前年比4・2%増。22年3月の速報値でも3億3600万平方メートルと前年比3%伸びている。シートの値上がりを受けて箱メーカーは取引先との値上げ交渉を本格化させている。 (2022年5月18日 日本経済新聞 朝刊17ページ)

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ウーバー EV指定サービスと宅配ロボサービス開始へ

米ウーバーテクノロジーズは16日、米国などの一部地域で電気自動車を指定して配車を依頼できるサービス始めたと発表した。2040年までに事業で使用する車両をすべてゼロエミッション者にする目標を掲げているためである。また同日にウーバーイーツで料理配達ロボットを活用する試験を始めたことも発表した。昨年12月には米モーショナルの自動運転車を配達に活用する指針も打ち出しており、今後の省人化の方針を模索している。 (2022年5月17日 日本経済新聞 夕刊3ページ)

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銅高騰、5円玉の額面価格迫る

ウクライナ危機と円安によって円建て銅価格の高騰に拍車がかかり、一時は5円玉の材料の時価がその額面の84%になった。銅価格は4月の最高値からやや下げたが、もともと電気自動車(EV)向けなどに需要が伸びており、専門家は「50年後にはレアメタルになる」とみる。財務省は「現在製造している貨幣については、素材価値が円の価値を上回った事例はない」とするものの、銅価格が急激に高騰していった場合は「その時点における社会経済や貨幣の流通状況などに応じて、適切に対応していきたいと考えている」という。 銅高騰、5円玉の額面迫る、ウクライナ危機・円安で拍車、「50年後、レアメタルに」 2022/05/22 日本経済新聞 朝刊 7ページ

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外食、四年ぶり出店数増加

外食主要各社が2022年度に店舗数を大幅に増やす。22年度の出店計画を明らかにしている45社で比較すると、新規出店は4年ぶりに前年を上回る。新型コロナウイルス禍で不採算に陥った店舗の閉鎖が一巡し、出店数から閉店数を差し引いた店舗増加数もコロナ禍前の19年度の2倍の水準に達する。コロナ禍の消費構造の変化を捉え、郊外立地や持ち帰りもできる業態などでの出店が増える。コロナ禍では持ち帰り弁当や総菜などの中食の人気も高まった。消費の変化を受けて持ち帰り業態を強化する動きもある。回転ずし「スシロー」を運営するFOOD&LIFE COMPANIESは22年度のスシローの国内出店数50店舗強のうち20店舗以上をテークアウト専門店で出店する。 外食、4年ぶり出店増 店舗数コロナ前超え 主要社22年度 持ち帰り・郊外、消費変化に対応 2022/05/22 日本経済新聞 朝刊 1ページ

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米ナイキにみるデジタル転換

米ナイキがメタバース(仮想空間)でのスニーカービジネスに動き出した。リアルな世界では履くことができないNFTベースのデジタルスニーカーだ。リアルで磨いた世界的なブランド力を仮想空間にも浸透させ、デジタルネーティブの若い世代とのつながりを目指す狙いがある。メタバースの開発を手掛ける鈴木雄大は、「若い世代にとって身につけるファッションがデジタルファーストになる可能性がある」と語る。NFTは取引価格の乱高下が目立つなど、どこまで社会に受容されるかといった不透明さも残る。ナイキは新領域であるメタバースへの布石を打ちつつ、現業を磨き続けられるかが当面の課題となる。 ナイキ、「デジタル靴」駆ける 仮想空間でもブランド磨く 若い世代とつながり ECも活用、直販率6割へ(DXTREND) 2022/05/12 日本経済新聞 朝刊14ページ 2149文字

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沖縄復帰50年にみる日本の安全保障

沖縄は15日、復帰から50年を迎える。悲惨な地上戦では当時、県民の4人に1人に当たる12万人が亡くなった。日本の国土の0.6%にすぎない沖縄に在日米軍専用施設の面積の7割ほどが集中する。沖縄は東南アジアを含むインド太平洋全体を見渡す代替不可能な要衝となる。「基地の島」からの脱却を求める県民感情と、安全保障からみた地政学上の重要性をどう両立させるか。中国の軍備拡張、ロシアのウクライナ侵攻で国際情勢は変わり、台湾有事への懸念も強まる。有事への備えも日本全体で考え、負担を分かち合う必要がある。 沖縄復帰50年(上) 高まる安保上の重要性 負担や備え、日本全体で 2022/05/12 日本経済新聞 朝刊1ページ 1225文字

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再生エネ電気に「産地証明」世界と歩調合わせへ

電気を売り買いする日本卸電力取引所(JEPX)は2023年度をめどに、再生エネ由来の電気の生産場所を示す産地証明の取引を始める。産地証明は発電所の場所や設置環境、電気の種類を含めどのように脱炭素を担保しているかを把握できる。こうした電源特定の動きは欧米が先行してきた。EUの加盟国は国をまたいで産地証明付きの電気を購入できる。再生エネ以外の火力発電や原子力発電の産地証明を義務化しようとする国もでてき、自然エネルギー財団の石田雅也シニアマネージャーは「今後は全ての電源に内容証明をつける『フルディスクロージャー』の流れが世界で広がっていく」とみる。 2022/5/16 日本経済新聞 朝刊 7ページ

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脱炭素へ基金20兆円規模 投資促し、炭素税など想定

政府は脱炭素目標の実現に向け20兆円規模の基金を新設する。10年間にわたりデジタル技術を使って電力を需給に応じて効率的に送る次世代送電網や、省エネ住宅などへ企業や家庭の投資を促す仕組みをつくる。財源は赤字国債など国の直接支出は避け、新たな税収や電気料金を用いる。岸田政権は環境を重視して社会構造を変革するグリーントランスフォーメーション(GX)を経済成長の起爆剤に据える。ウクライナ侵攻でエネルギー価格が上昇し、省エネ技術の必要性は一段と高まっている。 2022/5/14 日本経済新聞 朝刊 4ページ

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小学校での子供同士のトラブル 怪我をさせた責任を負うのは誰?

学校で遊んでいる児童が他の児童にけがをさせてしまうというのは、珍しくないトラブルです。では、この場合、加害者側の児童や親、学校側はどのような責任を負うのでしょうか。民法は、自己の行為の責任を弁識するに足りる知能を備えていない12歳以下の児童はその行為について賠償の責任を負わず、その児童の監督義務者である親がその児童が第三者に加えた損害を賠償する責任を負うと規定しています。一方、公立学校の場合、トラブルが発生した際に児童を監督していた担任などの教員個人が責任を負うことはありません。 子が学校で友達にけがさせた 保護者の賠償が基本 弁護士 山村行弘さん(ホーム法務Q&A) 2022/05/17 日本経済新聞 夕刊 10ページ 1059文字

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