2014年4月16日 読売新聞9面
東電は4月に福島第一原発の廃炉・汚染水対策の専門組織を新設し、今月15日、初めて現場を報道陣に公開した。現場では汚染水を貯めるためのタンクが増設されているが、それと同時並行で原子炉の建屋を氷の壁で覆うことで地下水の流水を防ぐ「凍土壁」の実験も進めている。しかし、これはあくまで実験段階であり、効果があるという確証はない。実験施設の小ささや、完成目標までわずか1年という点も心配される。また、先日、福島第一原発内でポンプ誤作動のトラブルも起きており、汚染水問題の解決の見通しは立ってない。