インド 花火も大気汚染対策

世界で最も空気が悪い国の一つとされるインドで、大気汚染の防止をうたった商品が登場している。インドの大気汚染は祭りのときに使う花火も一因とされ、10月から環境への負荷を抑えた「グリーン花火」と呼ばれる商品の販売も始まった。グリーン花火はPM2.5の発生や爆発音を抑えた商品として推奨されるが、価格は従来の商品より百ルビーほど高い。消費者の心に環境面のアピールは響かず、祭りの前に環境負荷が高い通常の花火を購入しようとする人も少なくない。インドは排ガス、工場汚染、野焼き、花火の複合要因が絡み大気汚染の深刻さが年々増加しているが、強い低価格意識は抜けないままである。

(2019/10/16 日本経済新聞8面)

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