事例研究 顔パス

東京の田町にあるラーメン店「ラーメン凪」は定額さえ支払えば、期間中ラーメンが食べ放題という定額制サービスの他に、顔認証システムを用いたユニークなサービスを展開している。会員客の顔をiPadのインカメラで認識するだけで注文が出来るいわゆる「顔パス注文」というサービスだ。この「顔パスシステム」はエクスウェア株式会社が提供している。どのように利用するのかというと、定額制サービスを注文する際に、券売機の近くに取り付けられているiPadに顔を認識させ、指定された金額を支払えば次回来店以降金を払わずにラーメンが食べ放題になる。一般的にメンバーズカードなどを必要とする定額制サービスだが、カードを必要とせず、必要なのは会員本人の顔だけという手軽さが顔パスの売りである。
また、メリットがあるのは客側だけではない。店側もメリットを享受できる。会員の顔を覚えるのはもちろんAIだけでなく、店で働く従業員も覚える。しかし、全会員の顔を覚えている従業員の数は限られている。しかし、この顔パスで注文した客は専用の注文書が発行されるため、常連客を可視化し、サービスの向上につなげることができる。この顔パスシステムは2019年秋現在、田町店にしか導入されていないがいずれは全店舗への導入を目指している。

参考文献

年間2万円で食べ放題、話題のラーメン凪 AIで「顔パス」注文システムの狙いは

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/12/news131.html

ラーメン凪、「顔パスシステム」でメンバーズカードなしでも特典提供https://iotnews.jp/archives/bs_cases/133283
エクスウェア株式会社HP

https://www.xware.co.jp/service/face-recognition.html

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