日産自動車は、筆頭株主の仏ルノーと利害が一致しないおそれのある事案を取締役会で話し合う際、ルノー出身の取締役らが審議や決議に参加できないようにする社内規定を導入する方針を固めた。25日の提示株主総会後に開く取締役会の決議に諮り、了承を取り付ける予定だ。経営統合を狙うルノーが圧力を強める事態き備えて、新たな規定によってルノーの影響力を弱める思惑がありそうだ。日産幹部は「ルノーにも同様の規定があるので不満に思っても反対はしづらいのでは」とみている。ただルノー側の反発も予想され、規定の実効性には不透明な面が残る。
(朝日新聞朝刊 6/25 第9面)