三陽商会 バーバリーの穴埋まらず

アパレル大手の三陽商会は21日、約250人の希望退職を募ると発表した。同社で3度目の大規模なリストラだ。ライセンス契約していたバーバリーの販売に頼り、百貨店市場の縮小とインターネット勢台頭という構造変化にのみこまれた。三陽商会は1970年ごろバーバリーと取引を始め、一時は売上高の半分近くを占めたが、2015年に契約が終わった。また、00年代にユニクロ、ZARAなどファストファッションが台頭し、最新の流行をすぐ反映した商品をつくる製造小売りのスタイルへと事業モデルは移った。さらにネット通販サイト、ゾゾタウンや個人間の売買サイト、メルカリの利用も伸びた。元社員は「バーバリーの利益で他の赤字事業を補えたため、新ブランドを育てるべきだという危機意識は薄かった」と話す。

日本経済新聞9月22日朝刊12面

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