若者の間でスマートフォンを使ったライブ配信が広がっている。ライブ配信アプリであるツイキャスはここ三年で登録者を二倍の2000万人に増やし、同じくミックスチャンネルもここ三年で、550万人から1100万人と登録者を倍増させている。今の10~20代の、子供の時からスマホなどに慣れ親しんだデジタルネーティブ世代にとって、このライブ配信はSNSなどの延長線上との位置付けとなっており、男女問わず広がっている。また、このライブ配信を利用して商品の実演販売を行い、「身近で信頼できる配信者が使っているなら安心できる」という口コミ効果を狙った企業のサービスも始まっている。ライブ配信は未成年者が過度にのめり込むといった懸念もあるが、新たな情報発信手段としてデジタル世代を引きつけているのも事実であり、新たな経済圏を生み出していく可能性も秘めているとされ注目されている。
日本経済新聞5/19 7面