岩手大理工学部の佐々木誠助教らのグループが、手足が動けない人のために、舌を使って操作できる電動車いすを開発した。口の開閉や食べ物ののみ込みなど、口のほとんどの動きに関わる筋肉「舌骨上筋群」の動きで発生する微弱な電気信号を利用。それをコンピューターに読みとらせて、舌を右や前に動かすと電気信号を識別したコンピューターが指示を出し、舌が動いた方向に電動車いすが動く仕組み。問題点としては衛生面や装着感、舌を動かしてから車いすが動きだすまでのタイムラグで、これからも改良を重ねる予定だと語る。
日本経済新聞 2017/05/02 朝刊 34ページ