ミトコンドリア移植による不妊治療に疑念の声

不妊に悩む女性の卵巣からミトコンドリアを取り出し、体外受精の際に卵子に移植したところ二人が妊娠に成功したと、大阪市の不妊治療クリニックが発表した。この治療法は米国企業が開発したもので、加齢で老化した卵子の質をミトコンドリアによって改善する狙いがある。費用は焼く250万円。昨年12月に日本産科婦人科学会が臨床研究としての実施を認めたが、移植するミトコンドリアが正常かどうかも不明であり、有効性や安全性を懸念する声もある。不妊治療に使う前に科学的根拠を確かめることが必要となるだろう。

2016.8.30 日本経済新聞 朝刊

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