学会でゲノム編集技術関連の第一回大会を開催

今月、ゲノム編集に関する初の大会が広島で開かれた。ゲノム編集を使う研究は倫理的障壁の低い農水産分野で進んできたが、今回の学会では医療応用を目指した発表が相次いだ。京都府立医科大学は「クリスパー・キャス9」という最新の編集技術を用いて病気の遺伝子の修復に成功し、京大はワクチン製造に使うDNAに入り込んだウイルスの遺伝子の除去に成功した。ゲノム編集の臨床応用への期待は高まるが、人の遺伝子改変をも可能にする為、学会は倫理面や規制のあり方を検討する委員会を設置し適切な枠組作りの整備を進める計画だ。

2016.9.19 日経新聞 15面 

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