遺伝子交雑を防ぐ不妊魚、量産技術に期待

東京海洋大、熊本大などのグループが「不妊魚」を大量生産する技術を開発した。生殖細胞が正常にできないよう遺伝子改変した魚から、生殖細胞のもととなる「精原細胞」を取り出し代理親に移殖することで、生殖能力を持たない不妊魚を産み続ける。この技術は精原細胞自体を代理親に移殖するため、不妊魚をつくるのに一回ずつ遺伝子を編集する必要がない。大量生産を可能にし、比較的低コストで実用化が見込めると期待されている。また品種改良した養殖魚の脱走による野生魚との遺伝子交雑を防ぐ方法としても期待が寄せられる。

2016.8.15 日経産業新聞 6面

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