今回のバングラデシュでのイスラム過激派のテロの背景には貧困に不満を抱いている若者層の存在がある。バングラデシュはファーストリテイリングが生産拠点とするなど、縫製業を中心に経済発展が続く一方で、1人あたり国内総生産は約年1200ドルにとどまり成長を実感できるに至っていない。また、ハシナ首相は、対立する野党やイスラム系政党を力で抑え込む方針を取り続けてきた。こうした状況に不満を抱いたイスラム教徒の若者層が反抗に及んだとされている。
2016.7.3 朝日新聞 朝刊 〈総合2面〉
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