日東電工は痛みなく投薬できる新技術に関して、第一三共と協力して米国で臨床試験を始める。この新技術は患者自らが手のひらサイズの小型装置を使って肌に微細な穴をあけ、薬剤を含んだテープを貼るだけで簡単に投薬できるというものだ。この微細な穴は神経や血管に達しないため痛みや出血がなく、使用する薬剤ごとに小型機器を操作して穴の数や形状を変え、投薬時間の調整もできる。糖尿病など慢性疾患の治療薬や抗がん剤を自宅で投与できるようになる可能性があるともいわれており、在宅医療の普及の弾みをつける。
日本経済新聞 5/10 13p