エネルギーと食料の「継戦能力」

キャノングローバル研究所の杉山氏は、日本の輸入が滞った際の継戦能力を問題視している。エネルギーの蓄えは数カ月で尽き、食料供給が滞り、1カ月で屈服する。そうならないために、原子力による継続的な発電、エネルギー欠乏時に向けた食料供給体制の検討が求められると主張する。

杉山氏は「平和のために戦争に備える」と訴えているが、戦争状態と平和は真反対に位置するものだ。また「1年以上持ちこたえることで、国際的な非難が侵略者に対して高まり援軍がやってくる」としているが、ウクライナ侵攻を例に挙げても、世界は他国の戦争に傍観者の立場をとることが多い。全体として、杉山氏の世界観は大日本帝国時代の泥臭さが否めず、侵略国という表現も西側の見方で在り、固執した意見は敵を作りやすいことを認識するべきではないか。

2023.04.11

カテゴリー: 新聞要約   パーマリンク

コメントを残す