タイ政府は8日、医療目的などの家庭大麻の栽培を解禁した。娯楽での吸引は引き続き違法とする。向精神薬作用のあるTHCの含有量が0.2%以下の品種が対象で、栽培の許可は不要になる。2019年には医療用大麻の使用を解禁し、21年にはさらに規制を緩めた。今年5月にはタイ全土の世帯に対し、大麻100万本を無償で配る計画も表明した。アジアでは慎重な国が多く、イスラム教徒の多いマレーシアでは厳重に処罰される可能性が高く、日本人がタイで所持、栽培した場合でも処罰対象になると注意喚起している。
2022/06/10 日本経済新聞 朝刊 13面