米アップルが米国の店舗などで働く従業員の最低時給を22ドル(約2800円)に引き上げることがわかった。時給引き上げの背景にあるのは長期化するインフレだ。米労働省によれば、4月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比8.3%だった。また働き手の間ではさらなる待遇改善を求める動きが広がり、最低時給30ドルを実現するため労組の結成をめざす従業員が出てきた。アップルは労組に否定的な立場をとっており、時給の引き上げといった対策を通じて従業員を懐柔するねらいとみられる。
2022/5/28 日本経済新聞 朝刊 7ページ