IHIはアンモニアを大量に蓄えられる世界最大級のタンクを2023年3月期までに開発することを目指している。アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出せず水素と並び、脱炭素に有効な燃料と期待されている。またロシアのウクライナ侵攻を受けエネルギー問題が深刻化する中、安定供給のできるエネルギーとしても注目されている。液化天然ガス(LNG)の貯蔵技術に強みをもつIHIは、アンモニア市場に商機があると判断。貯蔵技術をいち早く確立し、高いシェアを獲得する構えである。
( 2022年5月2日 日本経済新聞 朝刊5ぺージ)