ロシア、侵攻に備え外貨準備を元へ

ロシアが外貨準備の運用で、ウクライナ侵攻前に巨額の資産を中国に振り向けていたことがわかった。ロシア中央銀行によると、1月時点の外貨準備高に占める通貨シェアはドルが1割程度に急低下、中国の人民元が全体の2割弱まで拡大し、逆転した。外貨準備は政府や中央銀行が為替介入や対外債務の支払いなどのために蓄えている資産。国際金融協会(IIF)のセルゲイ・ランダウ氏は「人民元の外貨準備は凍結されておらず、大幅な資金流出にロシアが関与している可能性がある」と指摘する。国際的な規則が不十分な暗号資産(仮想通貨)を使った制裁逃れも無視できない。

ロシア外貨準備元がドルを逆転、1月2割弱に拡大、侵攻に備えか、手元資金も確保

2022/04/14 日本経済新聞 朝刊5ページ 1338文字

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