フィンランドの通信機器大手のノキアは12日にロシア事業からの撤退を表明した。またスウェーデンのエリクソンもロシア事業の無期限停止を決めている。今現在、世界の通信機器市場はノキア、エリクソン、ファーウェイの3社による寡占状態である。この二社がロシア事業から撤退することで、ファーウェイなどの中国企業のロシアでの存在感が増す可能性が高いといえるだろう。ノキアは撤退に際し、1億ユーロ(約136億円)の引当金を計上するが、業績見通しに影響はないとしている。
(2022年4月13日 日本経済新聞 夕刊 3ページ)