NTTが描く新たな情報通信基盤の構想、「IOWN(アイオン=Innovative Optical & Wireless Network)構想」とは、従来とは発想の異なる情報通信インフラの構想である。
IOWNは技術的に、次の三つの要素で構成される。(1)AFN(オールフォトニクス・ネットワーク)、(2)DTC(デジタルツインコンピューティング)、(3)CF(コグニティブ・ファウンデーション)。AFNは従来、光信号と電気信号の変換の行う必要のあった発信元から受信先まですべての通信を「光」でつなぐネットワーク技術。DTCはリアルをサイバー空間に再現し、高度なシミュレーションを行う技術。CFは、クラウドやネットワークサービス、ユーザーのICTリソースなどの管理・運用を一元的に、迅速かつ柔軟に行う仕組みだ。
これらにより、高品質・大容量・低遅延、かつ低消費電力の通信が可能になる。