台湾総統、中国をけん制

台湾の蔡英文総統は10日、中華民国の建国記念日の祝賀式典において圧力を強める中国を念頭に「我々は民主を守るため、理念の近い国家との連携を深めていく」と演説した。発言の背景には中国との間で主権を争う台湾問題があり、今年においても米台の接近にいら立つ中国は軍機を中国大陸と台湾を隔てる海峡線を度々越えて台湾側に侵入させるなど、軍事的な威嚇を続けてきた。蔡総統は「我々は戦争はしない。だが弱さや譲歩は平和をもたらさない」と強調した上で「強い決意と強さを持つ防衛が台湾の平和を守る」とも述べ、今後も軍事力の強化を進める姿勢を示した。

(2020/10/11 日本経済新聞 朝刊5頁)693B1E81-DE85-4D56-87AC-4034D03C6B1C

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