キリンHD 豪飲料事業売却

キリンホールディングス(HD)は25日、傘下のオーストラリアの飲料事業を2020年中に中国の乳業大手、蒙牛乳業に売却すると発表した。売却額は約6億豪ドル(約456億円)。売却するのは、07年に約2940億円で買収した豪乳業大手のナショナルフーズが前身のキリンHDの豪州やニュージーランド事業を統括するライオン傘下の事業会社。ライオン飲料は清涼飲料の収益が伸び悩む中、干ばつの影響などで牛乳の仕入れ値が高騰し、業績が停滞。キリンHD194月にライオン飲料について約571億円の減損損失を計上すると発表した。キリンHD1812月期までの3年間の前中期経営計画のなかで、国内の清涼飲料、ブラジルキリン、ライオン飲料の3事業を低収益事業と位置づけて構造改革に着手。国内飲料は改革が奏功し利益率は改善し、ブラジルキリンは17年に売却した。焦点だったライオン飲料を売却することで、15年から取り組んできた構造改革が一段落する。

(日本経済新聞 2019/11/25

E05456F1-1D00-4AA2-9149-0A449E9A0C8F

カテゴリー: 新聞要約   パーマリンク

コメントを残す