ヤフー・LINE統合 GAFAに対抗へ

検索サービス「ヤフー」を展開するZホールディングス(ZHD)とLINE14日、経営統合に向けた協議を進めていると明らかにした。ライバル関係にあった両社を結びつけたのは、第一に米グーグルなど「GAFA」と呼ばれる米巨大IT(情報技術)との競争に単独では勝てないとの危機感だ。スマホ向けサービスに出遅れていたZHDと成長が頭打ちになっていたLINEが統合すれば、スマホ決済やニュース検索など様々な分野で優位に立ち、サービス利用者は1億人規模となる。他にもヤフーは、米企業とのライセンス契約のためロゴやブランドは日本でしか利用できないが、今回の統合でLINEのブランドを浸透しているタイやインドネシアで海外展開することができる。しかしGAFAの背中は遠く、18GAFA 4社の4社の研究開発費は総額580億ドル(6.3兆円)に対し、ZHDLINEの研究開発費は合計でも200億円規模。GAFAに対抗するには、10兆円ファンドでAIを使う新興企業に投資するソフトバンクグループなどグループの総力を挙げる必要がありそうだ。

(日本経済新聞 2019/11/15

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