アパレルの廃棄慣習に風圧

売れ残った商品の処分がアパレル業界のリスクとして浮上している。英バーバリーは年間約41億円分もの製品の焼却処分が批判された。ブランド価値の低下を防ぐため続けてきたが、環境負荷の抑制や社会的責任が求められており、廃棄をやめる方針を表明した。不良在庫を廃棄したり処理業者などに渡したりするのはアパレル業界の慣習。年間100万トン近くの衣料品が廃棄されているとされる。背景にあるのが需給のミスマッチ。衣料品の単価が下がり。アパレル各社はアイテム数を増やして売上を確保しようとしてきた。バーバリーの事例が示すように、社会の監視の目も強まる。安易な廃棄によってブランドを守ろうとするだけでなく、新たな商機として取り組む発想の転換が求められる。

日本経済新聞9月12日14面

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