ビッグデータと人工知能 15p~32p 要約

ビッグデータは我々に様々な物をもたらしてくれる。その中に、ビッグデータによって生み出される先進国の生産活動インダストリー4.0がもたらす社会の富がある。このインダストリー4.0はコンピュータやロボットが知的な処理をしてくれるスマート工場を目指しており、そこでは作業はすべてロボットが行うため単純作業を行う人間の姿はないが生産活動が開発途上国程活気の無い先進国の消費者個人の要望に合わせたカスタムメイド製品ができあがる。工場内に人間を必要としないので雇用問題が浮かび上がるが、筆者はコンピュータの開発維持に大変な労力を要するために人間の力は必要と述べている。

他にビッグデータがもたらしてくれる物として社会的な安全がある。筆者が文中に挙げたニューヨークの爆発する危険のあるマンホールをビッグデータが予測に成功した事例もあったが、これからはビッグデータによって老朽化したインフラをリアルタイムで分析・予測するだろうと筆者は述べている。更に続けて筆者は、ビッグデータはインフラの保守だけではなく地震、津波、噴火などの自然災害や交通情報の予測にも役立つと述べている。

しかしビッグデータは我々にとって良い事だけをもたらしてくれるわけではない。筆者はビッグデータに全幅の信頼を寄せる事に対して疑問を投げかけている。なぜなら、ビッグデータとは世界中の人々の住所氏名生年月日や下手をすると遺伝子情報をビッグデータに提供している人もいるからだ。更にデータを利用し凶悪犯罪で逮捕歴のある人物を監視する際、再犯を未然に防ぐ効果も期待される反面、人権侵害ではないかという意見があるのも事実だ。市民を守るために利用されるはずのデータが人権侵害してしまう恐れがある事を筆者は指摘している。

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