書評:ショッピングモールと地域

前回取り上げた本は、イオンの宣伝本に近いものであり、客観的な視点がほぼ無いものだと感じた。そこで幅広くショッピングモールについて書いてありそうな本書を取り上げた。タイトルの通り、ショッピングモールと地域について、地元商店街との関わり、交通渋滞問題などの様々な問題について書かれている。例として挙げられたのがイオンモール岡山で、商店街との協力についてや、渋滞を起こさないための取り組みについて書かれていた。しかしながら、イオンモール岡山は駅近のショッピングモールという特殊性を持つこと、前回の本と同様にイオンモールの施策ばかりが書いてあったことにやや不満を感じた。勉強になる内容ではあったが、ショッピングモールというテーマの本の具体例がイオンであることが良いことなのか悪いことなのか考えさせられる一冊だった。

井尻昭夫、江藤茂博、大崎紘一、松本健太郎 編

ナカニシヤ出版 2016年

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