大阪、万博誘致活動が本格化

政府と大阪府による2025年万博の誘致活動が本格化してきた。14日、フランスで開かれたBIE(博覧会国際事務局)の総会で立候補国のプレゼンを行い、10日に開幕したアスタナ万博(カザフスタン)の会場で海外広報も始まった。府は1970年以来となる開催で新産業を育成し、東京一極集中による大阪経済の低迷を打破する狙いだ。会場予定地は、現状は負の遺産となっている湾岸部の人口島「夢洲(ゆめしま)」であり、開催が決定した場合の会場建設費は1250億円に上る(2005年愛知万博は1350億円)。国と地元自治体、経済界が3分の1ずつを負担する。愛知万博の際にはトヨタを中心として資金を集められたが、関西にはそのような大口スポンサーが不在で、資金集めは難航が予想される。閉幕後の活用など企業に投資メリットのある計画づくりが欠かせない。
2017/6/19 日経朝刊

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