安全面、倫理面で日米学会がヒト細胞の改変に懸念

日米の遺伝子細胞治療学会は「ゲノム編集」技術を胚細胞や受精卵で使うことに強く反対する声明を出した。4月に中国が発表した受精卵を使った研究を受けてのことだ。会見では、胚細胞などに改変を加えることについて「安全上や倫理上の懸念が深刻」と指摘し、研究が進み今後安全性が増しても胚細胞のゲノム編集やその他生殖細胞の改変を倫理的に許容できないとした。一方でエイズ患者の治療に使われる体細胞のゲノム編集については「有用で適切に進められるべき」とし、更に動物での生殖細胞を使った遺伝子編集の研究も継続すべきとした。

2015.8.5 日経産業新聞

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