TPP漂流、トランプ氏が離脱明言

トランプ氏は21日、来年1月の就任初日にTPPからの「離脱を通告する」と表明した。代わりに「米国に仕事と産業を取り戻す公平な2国間の通商交渉」を目指すと述べ、メガFTAでなく、2国間の交渉を通じて自国に有利な条件を引き出す考えを鮮明にした。日本は世界貿易機関(WTO)が機能不全に陥るなか、メガFTAを貿易自由化のエンジンとみなしてきた。安倍政権が成長戦略の柱と位置づけてきたTPPの漂流は、日本の経済と安全保障を揺さぶる要因になりつつある。

日本経済新聞 2016年11月23日 朝刊 1面

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