株式会社 サラダコスモ

創業者の地元、岐阜県中津川市は3人に1人が高齢者で、60歳以上のうち、約50%が「健康でありながら決まった仕事がない」といった状況。また、東京の上場企業を誘致しても地元にはお金は入らず、逆に地元由来の資本家による経済活動や文化が衰退するといった状況の中で、高齢者の雇用創出と地域活性化を課題とした。

 

事業内容

  • 野菜づくり農業
  • ちこり焼酎製造および販売
  • 教育・観光型生産施設「ちこり村」の運営

 

地元の高齢者を雇用し、オランダの高級野菜である「ちこり」を現在使われていない農地で生産、旧工場跡地で加工、「ちこり村」で販売した。「ちこり村」は単なる「道の駅」でなく、「教育・観光型生産施設」として事業化すべく、売店のほか、地元で採れた野菜やちこり料理中心のビュッフェレストランを併設。また、「ちこり生産ファーム」やちこり焼酎の見学もできるようになっている。併設されている大会議室では「民間の公民館」としてさまざまな催し物を開くなど、自治体の役割も補完している。地元に元からある飲食店にもちこり料理を普及させ、地元全体の「ちこりMAP」をつくり、全国にPR。また、経済的な面以外でも、ちこりを通して地域内でも交流が増えたという点で地域活性化につながったのではないか。

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引用元:編著 谷本寛治 『ソーシャル・ビジネス・ケース ~少子高齢化時代のソーシャルイノベーション』 2015年3月 中央経済社

 

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