韓国政局、大統領の進退をめぐる議論が混沌。

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が内部文書を公職者でない友人に渡していた問題を認めて謝罪してから3週間。窮地に立つ朴氏の進退をめぐる議論が混沌としてきた。その行く手に3つのシナリオが浮上している。朴氏が退陣を宣言すれば、大統領交代までの間は挙国一致内閣が国政を担う構想。大統領が自発的に辞めない場合に法的に罷免させる大統領弾劾。また、大統領の権限を国会で選んだ首相に委譲する構想もシナリオの一つだ。野党にとっては弾劾にも権限委譲にもリスクがつきまとう。韓国政局は野党が辞任要求を強めて追いこみながらも、朴氏の決断を待たざるを得ない状況になっている。

日本経済新聞 2016年11月16日 朝刊 6面

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