OPEC 減産の決定

中東などの産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)が28日、事実上の減産で合意した。減産の決定は約8年ぶりで、市場の予想を覆す「サプライズ合意」だった。合意に達したのはサウジアラビアとイランが歩み寄ったことが大きい。サウジが柔軟姿勢に転じた理由の一つには厳しい財政事情がある。原油価格の下落に伴う収入の減少で財政赤字は2年連増で1千億ドル(約10兆円)近くまでふくらむ見通しだ。シェア争いを優先して増産を続けてきたOPECの方針転換で、今回の決定を実行に移せるかに市場の注目が集まっている。
朝日新聞 2016年 9月30日 総合3 14版

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