地方受験生の地元志向強まる

地方受験生の東京離れが進んでいる。一因とみるのは経済負担だ。国立大の授業料は30年前の2倍超、都内なら仕送りも要る。東京地区私立大学教職員組合連合が都内で下宿する私大生の親に調査した結果、仕送りの月額平均は30年前より1万6千円少ない8万6700円、生活費は1日平均850円で下宿生の生活環境は悪化しているという。また子供を遠方へ出さない親や親の経済力に頼れる地元を希望する学生が増えたほか、地方都市でも都会と同レベルの情報が得られるようになったことも影響を及ぼしているようだ。学生の多様化を重視する大学側は画一化を懸念している。

2016.5.1 朝日新聞 朝刊 3面(総合3)

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