Uターンままならず

1983年10月24日 日本経済新聞 30ページ

東京の大学で学び就職は地元で、とUターンを希望する学生たちはいま、懸命に求人票をみつめている。景気に薄日が差し、地方の採用予定数が昨年を下回っているためだ。東京・水道橋の東京学生職業センター長谷川室長は「Uターン希望者は職種にこだわっていては決まらない」とアドバイスする。また、早稲田大学の多熊就職課長は「地方の企業も他地方進出のため転勤OKの人材を求めており、自宅通勤にばかりこだわっていると就職はむずかしい」と話す。このため、地元就職を見合わせ、東京で職探しをする”Oターン現象”も増えるのでは、との見方も出ている。

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