SNS普及による米国の分極化

2024年の米大統領選は大混戦が予想されたが、赤い州(赤は共和党のシンボルカラー)はより赤へ、青い州(青は民主党)はより青へと、多くの地域で両陣営の得票率に大差がついた。英オックスフォード大のモフセン・モスレ准教授は7日、MITの研究者らと共同で、SNS利用者の間で意見が極端に割れやすくなっており、それが政治の分極化を引き起こしているとする研究成果を発表した。似たような意見が反響し合って増幅される「エコーチェンバー効果」や、自分が見たい情報ばかりが表示される「フィルターバブル」が影響している。2000年代半ばまでは全国ネットのテレビや大手新聞の影響力が強く、一定の世論が形成されていたがSNSの普及が分断に拍車をかけたと考えられる。

2024年11月11日 日本経済新聞日刊 10ページ

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