カナダドル、対円で上昇

26日の外国為替市場で一時1カナダドル=117円台前半まで上がり、およそ16年半ぶりの高値を付けた。カナダ統計局が25日発表した5月の消費者物価指数が前年同月比2.9%上昇したことによるインフレ再燃への懸念が高まったことが背景にある。カナダ銀行は前回6月の会合で約4年ぶりに利下げに踏み切っていたが、次回の7月の会合での利下げ観測は後退した。市場では対日金利差が高止まりするとの観測が高まり、カナダドル買いにつながった。

カナダドルが対円で上昇し、26日には一時1カナダドル=117円台前半まで上がり、2007年11月以来の高値を付けた。27日も同水準で推移している。カナダ統計局が25日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比2.9%上昇し、インフレの根強さを示す結果となったため、カナダ銀行が利下げをためらうとの見方が強まったことが背景にある。特にサービス部門の物価上昇が予想外に高く、インフレ懸念が高まったことで、対日金利差が広がりカナダドル買いが進んだ。

2024年6月28日 日本経済新聞日刊9ページ

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