歴史のなかの女性像

2022年、世界経済フォーラムによるジェンダーギャップ指数の政治分野において、日本は146カ国中139位であったが、さかのぼって古代の倭では女性政治家は珍しくなかった。例えば卑弥呼は巫女ではなく政治・軍事・外交を担う王であった。また古墳時代前半の大型古墳の被葬者は半数弱が女性である。しかし男性優位の律令制の導入は女性の地位を大きく変え、主要官職は男に独占され貴族の女は氏から一人しか官人になれなくなった。現在の研究ではその後、平安時代の9世紀半ばごろになると女性の公的世界からの排除が進むことが明らかにされている。

22/11/26 朝日新聞 25ページ

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