~日本のイノベーションに関するデータの推移に関して、文部科学省の科学技術・学術政策研究所が作成した「全国イノベーション調査」を基に調査を行った。
結果としては、日本のイノベーション能力はここ20年間の間で衰退はしていないが、世界の先進国の中でも低い水準にあることが分かった。
以下は日本全国の中でイノベーションを行った企業の割合の推移である。
1999~2001:22%
2006~2008:34%
2012~2014:40%
2015~2017:38%
2017~2019:27%
2019~2021:32%
このように衰退しているわけではなく、ある程度の値の中で安定しているという結果になった。この値を先進国の似た時期のデータと比較してみる。
2002~2004
フランス:31.6% スウェーデン:47.6% ドイツ:56.2%
2015~2017
アメリカ:43.2%
2018~2020(アメリカのみ2017~2019)
フランス:54.8% スウェーデン:65.2% ドイツ:68.8%
アメリカ:25.3%
このデータによるとEU諸国は元々高い値な上、年々イノベーションを行う企業数が増加している。またアメリカはイメージとは裏腹にここ数年で大きく割合を減少させている。しかし、アメリカ以外の欧米諸国と比較すると日本のイノベーション能力は他の先進国に劣っていることがわかる。
したがって、日本のイノベーション能力は一部を除く他の先進国と比べて劣っており、ここ20年間の間で大きな成長を遂げていないことが分かった。
参考文献①:全国イノベーション調査 – 科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)
参考文献②:国際比較を通じた我が国のイノベーションの現状(236662807.pdf (core.ac.uk))
参考文献③:Community Innovation Survey 2020 – key indicators – Statistics Explained (europa.eu)
参考文献④:Innovation Data from the 2020 Annual Business Survey | NSF – National Science Foundation