高度人材の獲得競争熾烈に 日本は出遅れ

米国でスキルを持つ高度人材の獲得競争が激しくなっている。米求人検索サービス「インディード」でエンジニアの求人動向を調べると、米国の22年7月の半導体分野の求人掲載数は19年同月比1.64倍と大きく伸びている。EV分野も2.6倍だ。エンジニアの年収も増加傾向を示しており、スイスの人材派遣大手アデコによると、半導体技術者の転職時の平均年収は前年比18%増の12万503ドルとなっている。日本の高度人材の給与水準は世界に見劣りしており、日本総合研究所の安井氏は「日本企業はジョブ型を導入しながらも、一定の役職以上の賃金は出さないという不文律を設ける場合がある。」と指摘。労働市場の水準に合わせた賃金の設定が、今後日本の獲得競争の争点となるだろう。

(2022年10月20日 日本経済新聞 朝刊3ページ)

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