福岡市は今秋、下水から作った水素を燃料電池自動車(FCV)向けに発売する施設の運営を始めた。採算を問わずにあくまで啓発に重きを置いた取り組みになる。福岡市が西部ガスなど5社と共同で9月から運営を始めた水素ステーションは生活排水から製造した水素をFCV向けに1210円/kgで販売している。トヨタ自動車の「MIRAI」は満タン約5.6kgの数イソで750〜850km走る。自動車のほか船舶や鉄道、発電、製鉄などでの利用も想定し、水素の供給と需要を拡大していくとした。
2022/11/9 日本経済新聞 13面