経済産業省は29日、マレーシア国営石油大手ペトロナスとLNGを巡って、協力することを盛り込んだ覚書を交わしたと発表した。日本が供給不足等の危機に陥った時、マレーシアから最大の融通を受けることができる。日本は需給がさらに逼迫する可能性がある冬場への備えを急ぐ。マレーシアは2021年の日本のLNG輸入量の13.6%を占め2位となった。他のLNG輸出国よりもマレーシアは日本に近く、緊急時に素早く調達を拡大できると日本側は期待している。また、日本は冬場に需要が大きいが、東南アジアは需要が乏しいためLNGの在庫に余裕が出ると経産省はみている。
2022/09/30 日本経済新聞 朝刊5面