海運業界でかつて船の動力源だった「風」を活用する動きが本格化してきた。商船三井は7日、大型の「帆」を搭載したばら積み船を初めて公開した。帆は繊維強化プラスチック(FRP)を使って軽量化し、最大瞬間風速で70メートルでも十分耐えられる強度を持つ。運航中は帆を効率よく伸縮させ日米航路でCO2を1割程度減らす。橋本剛社長は「20~30年代にかけては風の力や液化天然ガス(LNG)などを組み合わせ、温暖化ガスの排出量を日々減らしていく」と語った。
2022/10/8 日本経済新聞 朝刊 14ページ
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