アニメ制作会社の赤字割合、過去最悪

アニメ制作市場の事業環境が悪化している。帝国データバンクが調べたところ、アニメ制作会社の2021年度決算は赤字企業の割合が39.8%と過去最高となった。アニメ制作市場は2年連続で前年割れ。テレビアニメの制作数が減っているほか、新型コロナウイルスや人材不足による作業の遅れで制作の見送りや中止になる作品も多く、制作費収入の減少につながっている。制作会社の経営難は労働環境の改善を遅らせ、若手が定着しないために制作能力が上がらず収入を増やせない悪循環を起こしている。制作現場を支える熟練者の退職も迫る中、デジタル導入や労働環境の改善が急務になっている。

2022/08/12 日経速報ニュースアーカイブ

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